「人が中年になるのはやむないこと、保溫ボトルにクコの実を浮かべ(て栄養(yǎng)を摂取し)よう」。これは戯れ歌だが、保溫ボトルが今や多くの人にとって日常生活の必需品であることは間違いない。普通に考えれば、保溫ボトルの「兄貴分(大手メーカー)」である日本?象印マホービン株式會社は売上高がどんどん増加するはずだが、現(xiàn)実はその逆の様相を呈している。象印が現(xiàn)地時間の25日に発表した2019年度決算によると、中國需要が減少したため、これまで卓越した収益力などと賞賛されてきた同社が苦境に陥っているようだ?!副本┥虉蟆工瑏护à?。
日本紙「日本経済新聞」の中國語版サイトによれば、象印の19年度の純利益は前年比8%減少して40億円になり、売上高は同7%減少の791億円だった。中でも中國での売上高は27%も大幅に減少し、日本國內の売上高も2%減少した。越境ECと訪日外國人の売り上げの低迷に直面した象印は、日本人向けの高級格炊飯器は売り上げを伸ばしたものの、それで全體の減少幅を補うことはできなかった。データによれば、19年度営業(yè)利益は同13%減少の54億円だったという。
スマート炊飯器と保溫ボトルは象印の看板商品だ。18年度のデータでは、営業(yè)収入の63%が炊飯器などのキッチン家電、31%がステンレス保溫ボトルなどの生活用品によるものだった。「高品質」を売り物にする象印の製品は、他の多くの日本メーカーより価格が高い。過去數(shù)年間、象印は中國人観光客が日本旅行で「買うべき物リスト」のほぼ常連だった。
象印のピークは15年の純利益は63億円に達して、前年比68%増加して、過去最高を更新した。また訪日外國人観光客の「爆買い」に牽引されて、売上高も同17%増加して897億円に達し、こちらも過去最高を更新した。
しかし16年になると、象印は坂道を下り始めた。同年の決算によると、売上高は892億円に微減した。注目されるのは、市川典男社長が當時の決算報告會で重要なデータに言及したことだ。それは16年度の免稅店売上高が19億円で、前年度の36億円の半分に減少したというデータだった。
「爆買いから通常に戻った」というのが、市川氏の説明だ。この説明から象印が免稅ルートとその背後に存在する訪日観光客に相當依存していた可能性が高いことも浮かび上がった。
象印の海外営業(yè)収入をみると、約4割を占める中國が最大の市場だ。しかしここ2年ほどは、中米貿易摩擦や人民元切り下げの影響により、中國人観光客の日本でのショッピングは勢いに陰りが出始めている。今年初めに日本の観光庁がまとめた統(tǒng)計データでは、昨年の訪日外國人観光客は3119萬人に達し、観光消費は約4兆5千億円で、ともに過去最高だった。中國人観光客の數(shù)が引き続き1位だったが、1人あたり平均消費額をみると、17年にトップだった大陸部が今は4位に後退している。中國人の旅行スタイルにも変化が生じ、「爆買い」よりも體験をより重視するようになった。
「爆買い」現(xiàn)象が減退することに対して日本企業(yè)は懸念しており、象印もその中の1社だ。しかし減少傾向は訪日観光客の消費の変化だけが原因ではなく、象印が海外市場で圧倒的シェアを持つ存在ではないこと、最大のライバルのタイガー魔法瓶株式會社が海外進出の歩みを加速させていることも考えられる。アマゾン中國の17年越境ネット通販トレンド報告では、保溫ボトルでタイガーがトップだった。これは1つの側面から、ECにまだ進出していないという象印の弱點の1つを映し出してもいる。
このような背景の中、市川社長は19年度決算について、「低価格で売られることを懸念したため、ECサイトになかなか足を踏み入れなかったことが影響した」と指摘した。そこで象印は中國でECに進出すると同時に、新製品を売り出す計畫を立てている。また20年度の売上高を前年比2%増の805億円、営業(yè)利益を同1%増の55億円にするとの目標を掲げた。
注目されるのは、今の象印が力を入れているのは中國市場だけではないことだ。今年2月にはドイツ?フランクフルトで開催された世界最大規(guī)模の消費財見本市「アンビエンテ」に16年ぶりに出展し、歐州市場進出の足がかりとした。またインドも潛在的な市場の一つだと考えられる。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年12月28日