世界保健機関(WHO)の研究によると、世界の死因のうち、生活習(xí)慣病が3分の2を占めている。4月13日、上海市で実施された「市民の健康に悪影響を及ぼしている生活習(xí)慣」に関する調(diào)査結(jié)果が発表された。
調(diào)査結(jié)果によると、上海市民の間でよく見られる悪い生活習(xí)慣トップ3は、「座っている時間が長い、運動不足」(82%)、「油っこいものやバーベキュー、燻製食品をよく食べる」(79%)、「食事の時間が不規(guī)則で、朝食を抜いたり、深夜に夜食を食べたりすることが多い」(78%)だった。働いている人だけを見ても、「座っている時間が長い」がトップだった。
1日6時間以上で「座っている時間が長い」
では、何時間座っていると「長い」と判斷されるのだろうか?上海交通大學(xué)醫(yī)學(xué)院公共衛(wèi)生學(xué)院の王慧院長は、「通常、座っている時間が1日當(dāng)たり6時間以上になると、『長い』と判斷される。座っている時間が長いと、新陳代謝が悪くなり、肥満や糖尿病、心血管疾患などのリスクが高まる」と説明する。
では、どのように座る時間を減らし、運動不足を解消できるのだろう?王院長は、「ジムに行って運動することにこだわる必要はない。自分の狀況に応じて、具體的でバランスの取れた運動の目標(biāo)を設(shè)定すれば良い。例えば、晝休みや仕事の休み時間に20分ほど散歩したり、座って1時間経つごとに、お茶などを飲むために立ちあがったり、體を動かしたり、夕食後に家族と一緒に散歩したり、テレビを見ながら簡単なストレッチをしたりするなどだ」とアドバイスする。
青少年?高齢者に共通の問題「アンヘルシーな食習(xí)慣」
青少年や高齢者の生活習(xí)慣に関する調(diào)査結(jié)果によると、「アンヘルシーな食習(xí)慣」がこの二つのグループ共通の問題で、青少年は「油っこいものやバーベキュー」をよく食べ、高齢者は「塩漬け食品」をよく食べることが問題點となっている。
青少年の悪い生活習(xí)慣トップは「油っこいもの、バーベキューをよく食べる」で80%。その他、糖分を含む飲み物をよく飲む、デリバリーをよく利用する、食事替わりにおやつを食べるなども多かった。
専門家は、「學(xué)校は青少年に対して、栄養(yǎng)バランスを考えた食習(xí)慣に関する教育を展開し、校內(nèi)でのおやつの販売を規(guī)制しなければならない。また、保護者も學(xué)校と協(xié)力して、しっかりと監(jiān)督し、子供が白湯をよく飲んで、糖分を含む飲み物はなるべく控えるようにしなければならない」とアドバイスする。
高齢者の悪い生活習(xí)慣トップは「塩漬け食品、保存の仕方が不適切な宵越しのおかずをよく食べる」(77%)だった。
王院長は、「塩漬け食品には、亜硝酸塩や硝酸塩が大量に含まれている。宵越しのおかずを食べるのも同じく健康に悪く、調(diào)理後の3‐4時間で亜硝酸塩が明らかに増える。長期間に渡り、塩漬け食品を食べると、いろんな病気を患うリスクが高まる。高齢者は、新鮮な野菜や果物をよく食べるようにするほか、毎日十分な量の水を飲むようにしなければならない」とアドバイスする。
その他、「調(diào)理する時に、塩や醤油、砂糖を使いすぎるというのも、高齢者によく見られるアンヘルシーな食習(xí)慣。塩分の取りすぎは、高血圧や骨粗鬆癥、糖尿病、気管支炎などの原因になる」と注意を呼び掛ける。
働いている人の問題トップ3「食事の時間が不規(guī)則」、「朝食抜き」、「デリバリー」
その他、調(diào)査結(jié)果によると、働いている人にもっともありがちなアンヘルシーな食習(xí)慣は、「食事の時間が不規(guī)則で、朝食を抜いたり、深夜に夜食を食べたりすることが多い」だった。
上海市健康促進センターの呉立明主任は、「オンラインデリバリーはいつでも利用できとても便利。そのため、人々が食事をとる時間帯も広がっている。働いている人は仕事が忙しく、リズムの早い生活を送っているため、食事の時間が不規(guī)則になりやすく、午後のおやつや夜食を食べることが習(xí)慣になりやすい。食事の時間が不規(guī)則だったり、食事を抜いたりすると代謝に悪影響を及ぼし、肥満や高血圧、糖尿病などのリスクが高まる」と警告する。
では、どのようにヘルシーな食事を心掛ければ良いのだろうか?呉主任は、「午後6時以降は、高カロリーの食事を避け、夜食も控えたほうがいい。そして、糖分を含む飲み物を減らし、積極的に體重を管理し、自宅の清潔な臺所で調(diào)理したものを食べるようにしたほうがいい」とアドバイスする。