前回、ネット授業(yè)の欠點(diǎn)とそれを補(bǔ)って余り有る利點(diǎn)と可能性を述べ、ネット授業(yè)の成否は教師にかかっていると述べたが、今回は、ネット授業(yè)というパンドラの箱から出て來た「大學(xué)?教師にとって不都合な現(xiàn)実」を見てみよう。(一部の研究者養(yǎng)成を除いた大學(xué)の文科系について述べてみる)>>>ネット授業(yè)というパンドラの箱(前編)
①一部の學(xué)生はネット授業(yè)で効率的に學(xué)ぶなら、大學(xué)4年間で學(xué)ぶレベルの文科系の専門知識(shí)なら1、2年間でマスターできてしまう。しかもネット上に既に分かりやすい解説動(dòng)畫や、世界中のトップ大學(xué)の講座、その他教えるのが好きな先生の授業(yè)がかなりあり、今後も増えていくという現(xiàn)実
②殆どの學(xué)生にとって大學(xué)は學(xué)問でなく、知識(shí)を?qū)Wび學(xué)位を貰う場(chǎng)に過ぎないという現(xiàn)実
③學(xué)歴信仰が崩れて學(xué)位を取っても優(yōu)秀にならないという現(xiàn)実が知れ渡り、レベルを擔(dān)保する代替手段が出來たら大學(xué)への進(jìn)學(xué)動(dòng)機(jī)が失われるという現(xiàn)実
④大學(xué)は學(xué)生をその教育で複合的能力を備えたグローバル人材にするというが、多くの教師自身にそのような能力?見識(shí)?人間力がなく、建前と実際が異なるという現(xiàn)実
⑤大多數(shù)の授業(yè)はネット公開されているようなレベルの授業(yè)ではないという現(xiàn)実
⑥ネットで地理的?時(shí)間的な制約というバリアがなくなるので、レベルの低い教師は淘汰されることになる現(xiàn)実
⑦優(yōu)秀な研究者が優(yōu)秀な教育者だという大學(xué)教育における建前は、噓だという現(xiàn)実
⑧ネットや実社會(huì)で能動(dòng)的に學(xué)べる人の方が大學(xué)で受動(dòng)的に単位をとっただけの人よりも活躍できるのではないかという現(xiàn)実
筆者がこのように厳しいことを書くのは、私達(dá)が好むと好まざるとにかかわらず、この変革の波をもう押しとどめられないからだ。大學(xué)という大船は既に氷山が激突してしまったのである。大學(xué)や教師が変わらなくても、學(xué)生たちがそれらに気付き、新しいネット授業(yè)の効率性や革新性に注目して中國(guó)では既に數(shù)萬人単位でネット教育の人材募集が行われ、ネット教育?教材の開発がされ始めているという現(xiàn)実がある。不都合な現(xiàn)実に必死で目を瞑って、従來通りの教育に戻そうとすることは19世紀(jì)初頭のイギリスでの職人たちが機(jī)械に職を失われることを恐れて機(jī)械を打ちこわしたラッダイト運(yùn)動(dòng)のようなものである。対策を講じなければ、淘汰されてしまうという危機(jī)感があるからだ。
日本においても、東進(jìn)ハイスクールは一流の人気講師の授業(yè)を録畫しそれを放映、わからないところは、大學(xué)院生のチューターに聞くという方式で、東大や京大など一流大學(xué)に毎年、數(shù)千人も合格させ、対面式の大手予備校は往年の勢(shì)いを失ってしまったことからもわかるように、普通の先生に対面式で教わるより、教え方の上手な先生のネット授業(yè)で學(xué)んだ方が、人件費(fèi)も格段に抑えられ、教育効果も上がる事は実証されてしまっている。愛知県の公立高校でもネット授業(yè)を一時(shí)的とはいえ、導(dǎo)入することにしたという。學(xué)生が大學(xué)を選ばなくなり、社會(huì)も大學(xué)の學(xué)位でなく、地頭と専門知識(shí)を擔(dān)保できるシステムが出てきたら、大學(xué)の文系學(xué)部は淘汰されかねない。
日本の大學(xué)も動(dòng)き始めている。文部科學(xué)省が2020年4月10日までにまとめた學(xué)校再開狀況によると、通常の講義の代わりにネット授業(yè)を利用する割合は、國(guó)立大學(xué)74.4%、私立大學(xué)46.0%で、東京都內(nèi)の有名大學(xué)は國(guó)立私立関係なくネット授業(yè)の導(dǎo)入に舵を切っている。東大総長(zhǎng)は試行錯(cuò)誤を重ねることを予想し、困難を乗り越えるために教員と學(xué)生の一致団結(jié)を呼びかけるなど、特に東京大學(xué)や早稲田大學(xué)はネット授業(yè)に真っ先に対応している。逆に、コロナ流行がなくても淘汰されると予測(cè)されていた地方や私立の下位大學(xué)などはネット授業(yè)に対応できず、結(jié)果的に、下剋上をする千載一遇のチャンスを摑むどころか、ネット授業(yè)に切り替えるチャンスすら逃し、上位大學(xué)と下位大學(xué)の差が拡大しかねない狀況になっている。
それではどうしたらいいのだろうか。様々な方法が考えられるが、いくつか鄙見を述べてみる。
先ず、大學(xué)は、ネット授業(yè)への取り組みを全力で進(jìn)め、ネットで出來る授業(yè)はネット対応にし、4年間在籍して一定の単位をとったから卒業(yè)するというものから、基準(zhǔn)を設(shè)けてそのレベルに到達(dá)した學(xué)生に學(xué)位を與えるというはどうだろう。當(dāng)然1年で卒業(yè)する學(xué)生も、5年6年とかかったり、卒業(yè)できないで退學(xué)したりする學(xué)生も出てくるだろうが、今の大學(xué)が排出する専門のレベルすら擔(dān)保できないトコロテン學(xué)生より社會(huì)からの評(píng)価は高くなる。基準(zhǔn)の高い大學(xué)の學(xué)位は企業(yè)からも認(rèn)められるようになるだろう。
次に、現(xiàn)在の卒業(yè)要件レベルなら、學(xué)生がネット授業(yè)で各自効率的に學(xué)べば2年で充分満たせるものであるので、殘りの期間でもう1つ2つ専門を身に付けさせたり、留學(xué)?起業(yè)?インターンなどをしてみたりさせるのはどうだろうか。動(dòng)畫を使ったネット授業(yè)なら、自分の予定に合わせて短期集中で學(xué)んだり、晝間働き夜勉強(qiáng)したりということも可能となる。
そして、教職員や大學(xué)のリソースも、綺麗でおしゃれな箱物やルーチンワークにかけるのではなく、キャンパスでの授業(yè)は対面式でないと出來ないものに特化し、また、學(xué)生に何かを経験?體験させる企畫やプログラム、成長(zhǎng)させ得る仕組づくりの方にかけて、學(xué)生にとってのコストパフォーマンスを高めていくべきではなかろうか。教師は、その効率的學(xué)習(xí)実現(xiàn)のサポート役になることや、より完成度の高い授業(yè)コンテンツの作成が求められるようになっていくであろう。
教育はこれからの時(shí)代も必要であり、教育の重要性は逆にますます高まる。従來の権威という既得権の上に胡坐をかかないで、思い切ったネット授業(yè)への移行を行い、適応した大學(xué)や新しい教育機(jī)関?システムは大いに発展するであろう。ダーウィンの言うように、「最も強(qiáng)い者が生き殘るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き殘ることが出來るのは、変化できる者である」のだから。(文?北京第二外國(guó)語大學(xué)副教授 津田量)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年7月8日