動(dòng)畫(huà)配信サイトのビリビリ(Bilibili)の年越し音楽番組「2023年跨年晩會(huì)最美的夜」において、「上海美術(shù)映畫(huà)製作所宇宙」が披露した「中國(guó)人不蹦洋迪(中國(guó)人はディスコは踴らない)」が微博(ウェイボー)で検索のトレンド入りを果たし、ビリビリのクリック回?cái)?shù)だけでも100萬(wàn)回を超えている。同作品は、冒頭でアニメ「大暴れ孫悟空(原題:大鬧天宮)」のワンシーンが流れた後、チャルメラの音色が響きわたり、電子楽器とコラボした中國(guó)少數(shù)民族の佤(ワ)族の民謡のメロディーが流れ出す。そして、そのバックでは、「大暴れ孫悟空」や「ナーザの大暴れ(原題:哪吒鬧海)」、「牧童」、「ひょうたん童子(原題:葫蘆兄弟)」といった、上海美術(shù)映畫(huà)製作所が製作したアニメのさまざまなシーンが映し出され、ネットユーザーを魅了した。文匯網(wǎng)が報(bào)じた。
數(shù)年前なら、中國(guó)の伝統(tǒng)音楽というと、業(yè)界関係者の間では、「ニッチなアートの中でもニッチ」と見(jiàn)られていた。しかし、今では、Z世代の想像力豊かなアイデアや活力が注入され、伝統(tǒng)音楽がアップデートされ続け、文化的自信が高まっている。FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022開(kāi)催期間中、上海で活動(dòng)する民族楽器バンド「自得琴社」が製作したW杯をテーマにした動(dòng)畫(huà)が話題となり、中國(guó)國(guó)內(nèi)外の動(dòng)畫(huà)プラットホームでは、ネットユーザー數(shù)十萬(wàn)人が「いいね!」を押した。
動(dòng)畫(huà)を見(jiàn)ると、「自得琴社」のメンバーは、カタールW杯という世界中で大きな注目を集める一大イベントに合わせて、中國(guó)の伝統(tǒng)衣裝を身にまとい、1998年にフランスで開(kāi)催されたW杯における公式テーマソング「The Cup of Life」を、竹笛やチャルメラといった中國(guó)の伝統(tǒng)楽器のほか、アフリカの打楽器?ジャンベ、ペルーの打楽器?カホンなどを使って演奏している。中國(guó)と西洋の楽器がコラボレーションして奏でる賑やかな音色は、W杯というスポーツの盛典の雰囲気だけでなく、熱意があり、もてなしの精神に富む中國(guó)人の性質(zhì)にもぴったりだった。中國(guó)の微信(WeChat)の「チャンネル」や動(dòng)畫(huà)共有サービス「YouTube」などでは、世界各地のネットユーザーが、さまざまな言語(yǔ)で、中國(guó)文化に対する熱い思いを綴った。例えば、海外のネットユーザー「Waterlow56」さんは、「天才的なアイデア!とても素?cái)长?、?jiàn)るととても楽しい気分になった」との聲を寄せた。また、同じく海外のネットユーザー「GaiaMiranda」さんは、英語(yǔ)で「知識(shí)とユーモアがコラボしている!動(dòng)畫(huà)を見(jiàn)て、中國(guó)の伝統(tǒng)楽器?古琴を習(xí)いたくてたまらなくなった!」というコメントを寄せている。こうしたコメントは外國(guó)人にとって中國(guó)文化は非常に魅力が高いことを力強(qiáng)く裏付けている。
YouTubeでは、「自得琴社」がアップした動(dòng)畫(huà)の再生回?cái)?shù)が延べ約9000萬(wàn)回に達(dá)している。2019年に打ち出された中國(guó)アニメ「秦時(shí)明月」をもとに製作した「空山鳥(niǎo)語(yǔ)」は、「自得琴社」が初めて伝統(tǒng)衣裝を身にまとって製作した動(dòng)畫(huà)だった。その後、「自得琴社」は、伝統(tǒng)衣裝と古琴を組み合わせるスタイルを常に採(cǎi)用し、自分たちの好きな伝統(tǒng)的な名曲や現(xiàn)代の音楽をカバーし続けている。ここ數(shù)年を見(jiàn)ると、「長(zhǎng)安十二時(shí)辰幻想曲」やバッハの「G線上のアリア」、映畫(huà)「ハリーポッター」の主題歌、ゲーム「アングリーバード」を題材にした動(dòng)畫(huà)、そして今回の「The Cup of Life」といった動(dòng)畫(huà)が注目を集め、その人気は中國(guó)國(guó)內(nèi)だけでなく、海外にまで波及し、ネットユーザーの間で大きな話題となっている。
長(zhǎng)年、民族楽器のPRに力を入れているチャルメラ演奏家の胡晨韻氏は、「『自得琴社』の動(dòng)畫(huà)が中國(guó)國(guó)內(nèi)外で大人気になっているのは、中國(guó)文化と美學(xué)的ビジュアルを見(jiàn)事にコラボレーションさせているから。中國(guó)國(guó)內(nèi)外のネットユーザーは、民族音楽を聞きながら、中國(guó)の伝統(tǒng)衣裝や歴史を鑑賞することができる。それは、中華文化の対外PRにおいて有益な役割を果たしている。みんなが一緒に伝統(tǒng)をしっかり守りながら、イノベーションも行っており、中國(guó)の民族音楽は進(jìn)歩しながら発展を続けている。そして、多くの人が中國(guó)の民族楽器が心から好きになり、民族音楽を?qū)Wぶ外國(guó)人がますます増えている」との見(jiàn)方を示した。
胡氏は昨年、民族楽器コンサート「吹破次元」を開(kāi)催。アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風(fēng)伝」のオープニングテーマ「ブルーバード」やスラムダンクの主題歌「君が好きだと叫びたい」など、80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)の青春時(shí)代の思い出が詰まる楽曲を披露した。同コンサートには、そうした世代の多くの人々が子供を連れて參加した。同コンサートは、「大衆(zhòng)性」や「普及性」を際立たせており、「吹破次元(民族楽器で次元を超える)」というタイトルには、ハイクオリティなコンサートを通して、コンサート會(huì)場(chǎng)に來(lái)たことのない人、民族楽器を演奏するコンサートに來(lái)たことがない人を呼び込みたいという思いが込められていた。 胡氏は、「少數(shù)の演奏家だけで民族楽器の演奏を高めていこうとすると、その道は逆にどんどん狹くなる。ネット有名人になっている伝統(tǒng)音楽関係の投稿者も、プロの伝統(tǒng)楽器演奏者ではないが、若者がその流れを好んでいるということは、とてもいいことだ」との見(jiàn)方を示す。
「自得琴社」の朱里鉞社長(zhǎng)が、「以前、外國(guó)人は、イブニングドレスを著てクラッシックコンサートを聞きに行っていた。今、伝統(tǒng)文化を愛(ài)する中國(guó)の多くの若者は、中國(guó)の伝統(tǒng)衣裝を著て、中國(guó)の伝統(tǒng)音楽を聞きに行くようになっている。それは、文化に対する自信の具現(xiàn)化だ」と話すように、どんどん「オシャレ」になる中國(guó)の民族楽器の演奏を愛(ài)する若者がますます増えている。そして、そうした若者たちが今後の「トレンドリーダー」となっていく気配が感じられる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年1月12日