春の半ばに當(dāng)たる仲春を過ぎて、今月5日には二十四節(jié)気の5番目?清明を迎え、晩春へと向かい、心地よい春の風(fēng)が吹き、芽生えた草木が茂り始める季節(jié)となっている。この頃になると、中國南方エリアでは雨の日が多いのに対して、北方エリアでは「春の風(fēng)」が吹く日が多い。中國天気網(wǎng)が「清明」の時(shí)期の「全國春の風(fēng)マップ」を作成した。どこで強(qiáng)い「春の風(fēng)」が吹いているのかチェックしてみよう。
「清明」の時(shí)期になると、花々が咲き誇り、美しい景色が広がるものの、強(qiáng)風(fēng)に見舞われる日も多くなる。ビッグデータ解析によると、中國で強(qiáng)風(fēng)が吹く確率が最も高いのが春で、特に4月に多くなる。「清明」の時(shí)期は、中國全土の平均風(fēng)速はおよそ2.5 m/sとなる。
例年の清明の時(shí)期の「全國春の風(fēng)マップ」を見ると、內(nèi)蒙古(內(nèi)モンゴル)自治區(qū)や吉林省、遼寧省、新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)、青海省、河北省といった省?區(qū)の一部の地域で、清明の時(shí)期に、「強(qiáng)風(fēng)で土埃が舞い上がる」?fàn)顩rが多発し、平均最大風(fēng)速は5級(jí)(8.0-10.7m/s)以上に達(dá)する。
中國天気網(wǎng)の気象分析師?王偉躍氏は、「中國において春は、冬季モンスーンから夏季モンスーンへと変わる過渡期で、特に4月になると、暖かく濕った空気が流れ込む。その時(shí)、寒気は弱まるものの、完全には撤退しておらず、三寒四溫となり、気圧勾配が大きくなり、強(qiáng)風(fēng)が発生しやすくなる。そのため、4月の清明や穀雨(二十四節(jié)気の6番目)の時(shí)期になると、強(qiáng)風(fēng)の日が多くなる」と説明する。
清明の時(shí)期は東風(fēng)が強(qiáng)くなり、凧揚(yáng)げには絶好のシーズンになる。甘粛省や寧夏回族自治區(qū)、陝西省、山西省、北京市、山東省といった省?區(qū)?市の一部の地域では、この頃の平均最大風(fēng)速がおよそ4級(jí)(5.5‐7.9 m/s)になる。この時(shí)期には、郊外にピクニックに出かけ、花見をしたり、凧揚(yáng)げをしたりするのに絶好の時(shí)期となる。
一方、江漢エリアや江南エリア、華南エリアの大部分では、この時(shí)期の平均最大風(fēng)速は3級(jí)(3.4‐5.4 m/s)以下となり、柳を揺らす心地よい風(fēng)が吹き、気溫もちょうどよく、過ごしやすい季節(jié)となる。
各種の花々が咲き誇る春は、1年で最も美しい景色が広がる季節(jié)。都市で生活する人にとっても、清々しい春の風(fēng)が心地よく、ハイキングやピクニック、墓參りに適した時(shí)期となる。また、北方エリアの農(nóng)家にとっては、ウリ科やマメ科の野菜の種をまく頃で、南方エリアの農(nóng)家にとっては苗づくりや田植えの時(shí)期となり、「今年の希望」をまく季節(jié)となる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年4月6日