スマホでコーヒーデリバリーを注文すると、15分もしないうちに、空からコーヒーが舞い降りて來る時代が本當(dāng)にやって來た。デリバリープラットフォーム「美団」のドローンを使った配送が4月26日、上海市金山區(qū)で始まったからだ。上海初の常態(tài)化商用航空路線で、テクノロジー感満載のドローン配送がすでに市民の日常生活の中で応用され始めている。経済日報が報じた。

重要な新興産業(yè)である民間ドローン産業(yè)は、大きな発展のポテンシャルを備えているだけでなく、すでに急速に発展する様相を呈している。中國民用航空局が昨年発表した「華東エリア民用航空『第14次五カ年計畫（2021‐25年）』発展計畫」は、上海市金山區(qū)などをドローンテストエリアとするほか、業(yè)界基準(zhǔn)や參入規(guī)則を制定し、さらに広い範(fàn)囲でのドローン応用推進(jìn)を検討し、ドローン産業(yè)のエコロジカル體系発展をリードするとしている。

金山區(qū)は実は2018年8月にはすでに華東ドローン拠點を設(shè)置し、ドローンをめぐる競爭の場で先頭を走るようになっていた。そして、ドローンは現(xiàn)在、人々の日常生活にまで溶け込むようになっている?！弗攻蕙郅钎畅`ヒーデリバリーを注文すると、15分もしないうちに、空からコーヒーが舞い降りて來て、客の手元に屆く」。上海市金山區(qū)では4月26日、「美団」の上海初の常態(tài)化商用航空路線運(yùn)用が始まり、まるでSF映畫ようなワンシーンが現(xiàn)実のものとなったからだ。市民は、美団のアプリを通じて、テクノロジー感満載のドローン配送サービスを體験することができる。この商用航空路線は全長2.2キロで、最大積載量2.3キロのドローン3機(jī)が導(dǎo)入されている。飛行高度は最高120メートルで、小雨、または風(fēng)力8.0―10.7m/s以下の天候下で、通常運(yùn)航することができる。また、デリバリー注文と普通の注文に違いはなく、値段も普通のデリバリー注文と同じに設(shè)定されている。

華東ドローン拠點の責(zé)任者?薛彬氏は、「浙江省舟山市で水揚(yáng)げされたばかりの魚介類が1時間以內(nèi)に上海に配送され、2時間で上海市民の食卓に並ぶことも可能になるだろう。2021年10月にはすでに當(dāng)拠點は、多方面と協(xié)力して、中國初のドローンを使った海における超長距離物流輸送に成功した。拠點內(nèi)の企業(yè)?上海峰飛航空科技が獨自に研究開発したドローンが、金山區(qū)の水上空港を出発し、海を越えて浙江省舟山市定海區(qū)に著陸。ワタリガニやフウセイなど、10キロ分の魚介類を積載した後、再び上海に戻って來た。往復(fù)200キロに要した時間は片道1時間だった。その後も、當(dāng)拠點は、ドローンを使って荷物を輸送するテストを複數(shù)回行い、その低空スマート物流輸送の商業(yè)化検証やドローン耐空性審査技術(shù)研究などの分野で、重大な進(jìn)展を遂げた」と説明する。

デリバリーが、ドローンにとっての「お手並み拝見」といった業(yè)務(wù)であるとすれば、人を乗せることができるドローンは、「SFの世界が現(xiàn)実」となる既視體験となると言えるかもしれない。人を乗せることができるドローンを研究する企業(yè)?「御風(fēng)未來」は昨年、新型eVTOL（電動垂直離著陸機(jī)）であるMatrix1を打ち出した。そのコア技術(shù)は、垂直離陸、クルージングフライト、垂直著陸で、その全ての過程をフライトコントロールシステムでコントロールすることができる?！赣L(fēng)未來」の創(chuàng)始者である謝陵?最高責(zé)任者（CEO）は、「従來の小型有人航空機(jī)と異なり、eVTOLは、フライトの全ての過程をオンラインでコントロールできる。最も基本的な物理原理、1行目のプログラムコード、1つ目の部品から始めて、當(dāng)チームは8年前から、折り畳み式プロペラ搭載の垂直離陸ドローンのフライトコントロールシステムを獨自に開発してきた。そして、ドローンの數(shù)十萬時間のフライトテストを行ってデータを蓄積し、アルゴリズムとロジックを最適化してきた」と説明する。ドローン業(yè)界において、フライトコントロールが認(rèn)可を得ないことには、製品も認(rèn)可を得られない。そのため、フライトコントロールシステムが無ければ、その前途も無いということになってしまう。フライトの経験を積んだことにより、この成熟したフライトコントロールシステムが、「御風(fēng)未來」の製品を守る「城壁」となっている。

金山區(qū)は今年、「ドローン産業(yè)の質(zhì)の高い発展を促進(jìn)し、華東ドローン拠點建設(shè)を深化させるための行動案（2023—25年）」（以下、「ドローン行動案」）を発表した。同行動案が実施されると、金山區(qū)ではドローンの體系化と大規(guī)模応用、特色ある発展が加速し、長江デルタにワールドクラスのドローン産業(yè)クラスターが作り上げられることになる。

金山區(qū)経済委員會の周増副主任によると、「ドローン行動案」は、2025年をめどに、同區(qū)のドローン産業(yè)の規(guī)模を新たなステージに引き上げる目標(biāo)を掲げている。具體的には、ドローン産業(yè)のプロジェクト計畫投資額を100億元（1元は約19.5円）、企業(yè)の市場価値の評価額を100億元まで引き上げ、體系化のイノベーション成果を50件挙げ、「100+」応用シーンを構(gòu)築し、フライトサービスの「オンラインによる統(tǒng)一管理」を?qū)g現(xiàn)し、包括的制度のイノベーションを?qū)g現(xiàn)したい考えだ。

周副主任は、「いばらの道を切り開き、將來に向かって突き進(jìn)んでいる企業(yè)に、サポートや下支えを提供しなければならず、起業(yè)家が孤軍奮闘することがないようにしなければならない。金山區(qū)は、華東ドローン拠點に、ドローンフライトサービス、研究開発?製造、展示?販売、教育トレーニングセンターを設(shè)置している。また、テクノロジー?イノベーション孵化、耐空性技術(shù)研究、テスト?検査センターも設(shè)置して、ドローンメーカーに、原材料から、応用シーンに至るまでのオール産業(yè)チェーンサポートを提供する計畫」と説明している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年5月8日