近頃、韓國で毒性の強(qiáng)いH5N8型高病原性鳥インフルエンザの感染が確認(rèn)されており、中國ではH7N9型鳥インフルエンザの感染例が発見されている。さらに、H5N1型高病原性鳥インフルエンザの感染が、世界の60數(shù)カ國で確認(rèn)されている。鳥インフルエンザウイルスは、なぜ新種が続出しているのだろうか?ヒトからヒトへの感染の可能性はあるだろうか?いかにウイルスの流行を抑制するべきか?これら一連の問題が、人々の注目を集めている。これらの問題に回答するためには、その源となるインフルエンザウイルスから説明する必要がある。人民日報が伝えた。
インフルエンザウイルスはA?B?C型の3種に分かれる。そのうちA型はウイルスのヘマグルチニン(HA)の違いに基づき、1?16種の亜型に分かれる。またノイラミニダーゼ(NA)の違いに基づき、1?9種の亜型に分かれる。HAの異なる亜型はNAの異なる亜型と結(jié)びつき、144種の異なるインフルエンザウイルスを形成する。家禽類、特に水鳥はこれらのインフルエンザウイルスの自然の宿主であり、生存のための栄養(yǎng)と場を提供する。A型鳥インフルエンザウイルスは家禽の他に、ヒト、豚、馬、ミンク、海の哺乳類に感染する。
しかし種の障壁が存在するため、鳥インフルエンザウイルスのヒト感染は偶然のケースとなる。これまでヒト感染が確認(rèn)されている鳥インフルエンザウイルスには、H5N1型、H9N2型、H7N2型、H7N3型、H7N7型、H5N2型などがあり、その癥狀はそれぞれ異なっている。呼吸器系の癥狀が見られる場合もあれば、結(jié)膜炎などの癥狀が見られる場合もある。H5N1型は近年、ヒト感染が最も多発している鳥インフルエンザウイルスの亜型で、2003年から現(xiàn)在まで世界で648件の感染が報告されており、死者は384人に達(dá)し、死亡率が59%と高い。
2013年3月には、H7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒト感染例が、世界で初めて確認(rèn)された。同ウイルスは鳥インフルエンザウイルスの受容體と結(jié)合し、ヒトのインフルエンザウイルスの受容體と結(jié)合する特徴を持つ。ゆえにH7N9型は、H5N1型よりも家禽からヒトに感染しやすい。しかしH7N9型の感染例は単発的なケースが多く、一部の家庭では集団感染の現(xiàn)象が見られるが、ヒトからヒトへの伝播については証明されていない。調(diào)査結(jié)果によると、H7N9型のヒトからヒトへの間接的な感染率は低い。
生きた家禽を取り扱う市場はウイルス感染の危険な要因であり、ウイルスを持つ家禽やその排泄物?分泌物は、H7N9型のヒト感染源である可能性がある。H7N9型に感染した患者は一般的に、インフルエンザと同じような癥狀を起こし、多くは発癥から3?7日後に深刻な肺炎にかかる。かつ急性呼吸窮迫癥候群、膿毒癥、感染性ショックに急速に悪化し、さらには各器官の機(jī)能障害などに陥ることもある。
ウイルス性疾患には、現(xiàn)時點(diǎn)では特効薬が存在しない。ウイルスの成長を抑制し、ウイルスの細(xì)胞に対する損害を減らすことが治療法となっている。その他のウイルスの治療経験によると、発癥後にノイラミニダーゼ阻害薬などの、インフルエンザ薬を早期使用することが効果的だ。またH7N9型のゲノムコードの分析によると、同ウイルスはタミフルに対しても比較的敏感だ。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年2月12日
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