中國、ブラジル、ロシア、インド、南アフリカは15日、ブラジルのフォルタレザで、BRICS開発銀行の設(shè)立と、資金融通を目的とする外貨準(zhǔn)備基金の発足を決定した。BRICS開発銀行の設(shè)立は、BRICS5カ國および世界に対して、どのような影響をもたらすのだろうか?人民網(wǎng)が伝えた。
▽各國が100億ドルずつ拠出
開発銀行の初期資本は500億ドルで、各國が100億ドルずつ拠出する。7年以內(nèi)に1000億ドルまで増資する予定だ。外貨準(zhǔn)備基金は1000億ドルで、中國が410億ドル、ロシア?ブラジル?インドがそれぞれ180億ドル、南アフリカが50億ドルを拠出する。
中國社會科學(xué)雑誌社の林躍勤氏は、「BRICS開発銀行の設(shè)立と外貨準(zhǔn)備基金の発足は、中國が提唱したもの。中國の金融外交の多面化が推進(jìn)されるだろう」としたほか、「開発銀行の設(shè)立は、長期的に見て、人民元の國際化に有利だ。將來的にはより多くの新興國が加入する可能性がある。開発銀行は、相互貿(mào)易?投資、國際的な金融危機(jī)への対処に人民元を使用することになる。これは人民元國際化水準(zhǔn)の向上に役立つ」と指摘した。
開発銀行の設(shè)立は長期的に見て、新たな國際金融秩序の確立、もしくは、大國による國際金融システム獨(dú)占の打破につながる可能性がある。
▽発展途上國のために金融安全ネットワークを構(gòu)築
中國人民大學(xué)の李巍?準(zhǔn)教授は、「経済的機(jī)能を見ると、BRICS開発銀行の職能は世界銀行に相當(dāng)し、途上國の発展のために資金援助を提供する。外貨準(zhǔn)備基金の機(jī)能は國際通貨基金 (IMF)に相當(dāng)し、BRICSが突発的な金融事件に対処するための資金を提供する。開発銀行と外貨準(zhǔn)備基金は、BRICS諸國およびその他の新興國、発展途上國のインフラ建設(shè)を力強(qiáng)く後押しし、新興國が國際的な資本流動リスクや金融危機(jī)の打撃に対処できるよう支援する」と指摘した。
上海國際問題研究院の張海氷研究員は「BRICS金融安全ネットワークの構(gòu)築は重要な意義を持つ。第2次世界大戦後、世界の経済秩序は西側(cè)諸國によって支配されてきた。1つの家に例えると、屋根はG7で、貿(mào)易を擔(dān)當(dāng)する世界貿(mào)易機(jī)関(WTO)、金融を擔(dān)當(dāng)するIMF、発展を擔(dān)當(dāng)する世界銀行が3本の柱だ。米國が主導(dǎo)している世界銀行と異なり、BRICS開発銀行は各國が均等に資金を拠出し、5カ國が平等な発言権を持つ。各國の聲に等しく配慮し、1カ國の権利が『巨大化』することを避けることは、西側(cè)の獨(dú)占を打破し、公平?公正かつ合理的な世界の経済秩序を打ち立てる上で重大な政治的意義を持つ」と語る。(編集SN)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年7月17日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386