「栄えた世には骨董、亂れた世には金」と言われるように、中國では骨董品と金が重要な投資対象となってきた。南京の王さんも骨董収集家の一人。収集歴も長く、昨年末も骨董品店である骨董品を見つけたのだが、それが運の盡きだった。揚子晩報が伝えた。
椀のようでありながら椀ではなく、皿のようでありながら皿でもない。表面のうわぐすりの曖昧な色から見ても、なんとも言えない古風な質(zhì)感がある。王さんはこの品物に心を奪われたが、値段は7萬元以上。買うには勇気のいる値段だったが、別の人も仲介に入ってくれて、6萬元(約116萬円)でこの品を手に入れることができた。
王さんは嬉しくてたまらず、骨董仲間を招いて鑑賞會を開催。じっと見ていた友人の一人が、品物の底に文字らしきものが見えると言い出した。骨董仲間の間では、皿などの底にある字は「款」と呼ばれ、年代判定の根拠ともなる。骨董の価値が跳ね上がったりもする。喜んだ王さんは骨董品を持って専門家を訪ねて鑑定を依頼した。
実はこの物體の「款」の正體は、「電子レンジ使用可」であった。王さんは激怒。どの王朝時代の骨董品に「電子レンジ使用可」があるというのだ?!袱ⅳ蔚辘韦浃?、俺をだましやがったな」と怒った王さんは、店主が仲介者と結(jié)託して偽物と知っていてガラクタを売りつけたと警察に通報した。
だが訴えられた店主と仲介者は、この作品がどの王朝時代のものだと王さんに言ったつもりもないし、作品の底に何の文字があったかも知らない、王さん自身が購入したいと言ってきたのだと主張した。裁判所に提訴した王さんだったが、証拠不足で受け付けてもらえなかった。
業(yè)界に詳しい専門家はこれについて、「コレクターは町の小さな店で高価な骨董品を買うべきではない。偽物を買わされる可能性が高い」と注意を呼びかけている。今後、骨董投資に関連する法律の整備が進めば、骨董収集家もさらなる保障が受けられることになるだろう。(編集MA)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月11日
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