資料寫真
歴史書によると、秦代には黒が尊ばれたとされているが、黒の軍服を著た兵馬俑は極めて稀だ。むしろ赤?緑?青?紫といった鮮やかな色が、服の主な色調(diào)だった。
それでは、兵馬俑に最も多く採用されたのはどの色だろうか?兵馬俑の考古?発掘調(diào)査隊を率いたことのある許衛(wèi)紅氏によると、最も流行していた色はなんと緑だという。
許氏は著書の中で、「兵馬俑の父」と呼ばれる袁仲一氏が行った統(tǒng)計について記している。それによると、兵馬俑の上著277點のうち、42.6%の118點が緑色だった。また、ズボン425點のうち、54. 8%の233點が緑色だった。このほか、腳絆177點のうち57.6%、襟182點のうち37.4%、袖口239點のうち41.4%が緑色で、いずれも最多だった。
それではなぜ緑が最も流行していたのだろうか?許氏は、「これは緑の染料が最も豊富だったことと関連している。秦の人々は、戦の際に自ら服を用意した。研磨すると緑色の染料になる孔雀石は當時ありふれたもので、一般的な平民でも手に入れやすかったので、これが大量に見られたのも不思議ではない」と分析した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年4月27日
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