「古著を買い、古著を著るのは、自分自身がその年代の人になることではなく、古著を著ることがよりトレンド性が高いためだ。これこそが、古著の神髄といえよう。1950年代に流行った服や60年代から大切に保管されてきた靴を身に著けると、自分が當時の主役になった気分になり、その時代の物語に登場する人間になったような気がする。多くの日本の若者にとって、懐古は精神性のひとつであり、服がその時代の物語を表現(xiàn)しているため、その服を手に入れた人間には、物語を引き継ぐという使命が科せられる」
中古ぜいたく品市場の発達によって、ぜいたく品鑑定士という職業(yè)も誕生した。
〇ゆっくりと歩き始めた中國「中古品市場」
林さんは、「中國でも、中古品を好む人がどんどん増えており、中古品市場がゆっくりとその一歩を踏み出した感じがする。ついこの前、中國の友人と、日本の中古品専門のショップを微信(WeChat)にオープンした。私たちが取り扱う商品は全て、オークションで入手したものと、日本最大の中古品ショップから仕入れたものだ。中古バッグやアクセサリのほとんどが、1980年代から1990年代のもので、もっと昔のアンティークものもある」と話した。
中國の民間調査會社「財富品質研究院」の統(tǒng)計データによると、現(xiàn)時點で、中國人消費者が中古品市場を通じて手に入れたぜいたく品の総額は約3千億元(約6兆円)に上る。一方、ジョルジオアルマーニとドルチェ&ガッバーナなどの高級ブランドは2014年、上海外灘(バンド)にあるフラッグシップショップを続々と閉店した。これらと同じ部類に屬する時計ブランドのパテック?フィリップや貴金屬ブランドのケリングも撤退した。エルメスは、中國二?三線都市から撤退する考えを幾度となく示している。
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