中國疾病予防コントロールセンター疾病負擔研究チームと米ワシントン大學保健指標評価研究所(IHME)による、「中國の1990?2013年の省別死亡率研究」の成果が、このほど醫(yī)學誌の「ランセット」に掲載された。それによると、上海市、天津市、北京市、浙江省、香港、マカオの予想壽命が全國トップクラスで、その死亡率の低さは高所得國に比肩し、米國と韓國を上回るほどだった。一方、新疆ウイグル自治區(qū)、青海省、広西チワン族自治區(qū)など発展が遅れている地域では、伝染病、交通事故、胃がん、脳血管疾患による死亡率が2倍となっている。中國青年網(wǎng)が伝えた。
研究者は上述した研究の中で、中國の地域発展の格差、衛(wèi)生資源供給のバランスの亂れが、中國の衛(wèi)生が直面している大きな課題だとした。貧富の格差はより強く壽命に反映されるようになっており、高所得者は犯罪率が低く醫(yī)療條件が整った環(huán)境で生活を送れる。彼らは質(zhì)の高い食品を口にでき、栄養(yǎng)バランスもよい。南カリフォルニア大學の老年病學者であるケイレブ?フィンチ氏は、これらの高所得者を「健康のエリート」としている。フィンチ氏は、「これらの人々は運動をし、體を鍛える時間があることが多く、良好な生活習慣を持つ。低所得者は病気に罹患しやすい傾向がある。彼らは人口過密地域で暮らしているため、誰かが発癥すれば感染が広がる。この健康の二極化による格差はさらに拡大する」と判斷した。
しかしこの貧富の格差による壽命の差は、何も中國だけの話ではない。ディスカバー誌の編集者のリンダ?マルサ氏は記事の中で、「米國の貧富の格差による壽命差は、現(xiàn)在12.2年となっている。大卒の白人男性?女性の予想壽命は80歳?84歳で、高卒以下の白人男性は67歳、非識字者の白人女性は73歳だ」と報告している。
しかし他にも健康と壽命に影響する要素がある。ハーバード大學醫(yī)學部が268人の男性を対象に実施した追跡調(diào)査によると、生活の中で最も重要なのは他者との関係だ。常に友人と集まり、適度にお酒を飲む人は、まったく飲まない人よりも長壽だという。
仕事の長壽に対する重要性は、人々の想像を遙かに上回る。同僚や上司との打ち解けた関係は、健康狀況に大きな影響を及ぼす。ゴマすりも時には健康にとって有益だそうだ。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年1月14日
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