山のような三國関連書籍の中でも、「孔明式『売れる!』マーケティングの教科書」「三國志の人間學: 脳力開発実踐講座」「諸葛孔明の組織改革」など、実用向けの本がかなり多いことに気付く。経営の神様と呼ばれる松下幸之助も生前、「三國志に登場する人物の知恵は私の最良の師だ。企業(yè)管理においては、才能を愛し重用した劉備のやり方を見習わなければならない。これによって、小が大を制し、弱が強に勝ち、成功を収めることができる。企業(yè)の競爭力を高めるためには、三國志に出てくる複雑な狀況への対処法を學ばなければならない。名君のように、外部に対しては寛大に接し、自分自身はよく省みて明晰に己を知らなければならない」と語っているほどだ。中國の絢爛な古典文化が日本の近代経営理念にここまで生かされているとは、驚きだ。
私が仕事で知り合った日本人は、サラリーマンであれ専門家?學者であれ、三國志の人物や物語を非常によく知っている。彼らによると、三國志の日本への影響は、伝統(tǒng)衣裝である和服にも表れているという。和服は三國時代、呉の國から日本に伝わったもので、呉服とも呼ばれている。日本の友人たちは、當時呉の國の首都だった南京を訪れると、孫権が建てた石頭城を興味深げに參観し、孫権の墓を訪れて參拝し、孫権がかつて水軍の調練を行ったとされる玄武湖を訪れる。また、ある日本人教授と共に建ギョウ區(qū)(ギョウは業(yè)におおざと)政府の前を通りがかった時、「建ギョウ」の二文字を見た教授が三國時代の古い地名が今も使われていると知り、思わず區(qū)政府の看板に向かって90度のお辭儀をしたこともあった。(編集SN)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年6月2日
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