中國人観光客が日本で、炊飯器を爆買いしている中、日本では、臺灣製の炊飯器が、ひそかに人気急上昇となっている。(文:徐航明。瞭望東方周刊掲載)
2015年5月、筆者は大阪市內(nèi)のあるショッピングセンターで臺灣商品の展示會が行われているのをたまたま見かけた。そこでは炊飯器が人気となっていた。よく見てみると、その炊飯器は、東芝が1955年に発売した世界初の炊飯器に酷似していた。
50年以上前から臺灣で販売されている初期型の炊飯器は、なぜ「炊飯器王國」と呼ばれる日本の市場に進(jìn)出できたのだろう?
周知の通り、日本人は、おいしいご飯にこだわるため、炊飯器の技術(shù)も向上を続け、世界を牽引して來た。
東芝が開発した第一號の炊飯器には、「二重釜間接炊き」という技術(shù)が採用されていた。二重鍋の外釜にコップ一杯ほどの水を入れ加熱し、沸騰して蒸発すると內(nèi)釜が間接的に加熱される。外釜の水が蒸発してなくなると、內(nèi)釜がそれ以上加熱されることはなくなり、釜の余熱で米が炊きあがる。
日本では、戦後の高度経済成長期に、この炊飯器が大人気となった。
しかし、しばらくすると、「二重釜間接炊き」に変わって、電気で內(nèi)釜を直接加熱し、保溫もできる炊飯器が登場した。1970年代後半になると、電子工業(yè)が急速に発展し、炊飯器の電子化、スマート化も進(jìn)んだ。そして、IH方式による加熱を採用した機(jī)種も登場し、火力が強(qiáng)まり、熱を均等に行き渡らせることができるようになった。さらに、ここ數(shù)年は、釜の材質(zhì)を改良することで、ふっくらとつやのあるお米を炊くことに、スポットが當(dāng)てられている。
ところが、おもしろいことに、高性能、多機(jī)能を長年追求してきた日本で近年、操作が簡単で、健康的な炊き方の炊飯器に、再び注目が集まるようになっている。
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