酒を何杯か飲みながら、母國(guó)語の番組を見て、異國(guó)で平凡な一日を過ごす。
日本のドラマのワンシーンのような広場(chǎng)の裏にある「故郷」
カルフール大世界店の裏にあるやや寂れた商業(yè)広場(chǎng)は成都の日本人と韓國(guó)人にとってちょっとした社交場(chǎng)になっているといえる。さほど広くもない空間に10軒近くの日本料理店と韓國(guó)料理店が立ち並んでいる。ここでは毎日夜になると、スーツにネクタイ姿でビジネスバッグをもった男性たちが數(shù)人連れでやってきて、異國(guó)の言葉を話しながら、それぞれの店に入っていく姿が見られる。
成都の日本料理店の數(shù)は2年ほど前に比べるとかなり減ってしまったが、それでも雰囲気が異なる店がいくつか殘っている。それらの店は、成都にある住宅地に新しくオープンしたような日本料理店とはその趣を異にしている。
隅の方に隠れるように建てられた日本料理店「和洋料理?気楽亭」の扉には「営業(yè)中」の札がかけてあり、その優(yōu)しい明かりに次々と顧客が引き寄せられていく。ここは家庭的な雰囲気のある日本式居酒屋だ。狹い店內(nèi)には、日本語のポスターや日本の雑誌、漫畫があり、顧客が寫った寫真が壁に貼られ、サインボードなどが所狹しと置かれている。
扉を開くとすぐに、二人の若い女性店員が大聲で「いらっしゃいませ」と日本語であいさつをする。スーツを著て、眼鏡をかけた一人の中年の日本人男性がご飯を食べながら、アサヒビールを飲んでいた。日本のテレビ番組を見るでもなく、動(dòng)作はゆっくりとしていて、のんびりと時(shí)間を楽しんでいるようだ。その光景はまさに日本のドラマのワンシーンのようだ。
この居酒屋の店長(zhǎng)は中國(guó)人だが、日本文化がずっと好きで、店の顧客とスポーツチームを結(jié)成しているという。店內(nèi)にはさまざまな日本の會(huì)社のスポーツチームの集合寫真や表彰メダルが飾られている。彼らは練習(xí)や試合の後、必ずチームみんなでこのこぢんまりとした居酒屋に押しかけ、深夜まで楽しく騒ぎ続けるのだそうだ。
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