そのにぎやかさに子貓も店に立ち寄る。
異國にある故郷の味
その夜、私もその居酒屋で深夜まで飲み続けた。午後6時(shí)に店に入り、アサヒビールを一杯また一杯と飲み続け、午後10時(shí)近くには真っ赤になった顔で店を後にするおじさんたちがいた中年男性たち。カウンターに一人で座り、飲みすぎて突っ伏して寢ていたかと思うと、急に目を覚まし、慌ててお會(huì)計(jì)を済ませる孤獨(dú)そうな中年男性。夫の仕事の関係で子どもと一緒に成都にやってきたという日本人主婦たちは、日本語でぺちゃくちゃとおしゃべりをし、近くにアジア人顔の青年が座るや、主婦たちは彼に日本人なのかどうか積極的に尋ね、熱心に「同郷」探しをするのだった。
海外にあるチャイナタウン同様に、荒廃と混亂の混じった暗い道を抜けると、その先には明るくて暖かい世界が待っている。優(yōu)しい笑顔や慣れ親しんだ文字を見て、慣れ親しんだ臭いをかぎ、異國で感じる故郷の味で心を癒す。もしかすると、成都で生活する日本人や韓國人からすると、大世界商業(yè)広場(chǎng)も似たような存在なのかもしれない。そこは高級(jí)でにぎやかな場(chǎng)所ではないが、彼らにとって物寂しさにもなかにも溫かみがある空間なのだ。(編集YK)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年10月20日
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