浙江省の馮さん(92)は、少し前に心臓を患い、寧波市■州人民病院(■は勤のへんにおおざと)のICU(集中治療室)に入院した。また運の悪いことに馮さんの妻も少し前に大腿骨頸部を骨折しており、同病院に入院していた。浙江晩報が伝えた。
馮さんの容態(tài)はかなり深刻で多臓器不全のため、治療を諦めることを決めた。退院前、彼は病院関係者に妻に一目あって、手を握りたいと言う願いを伝えた。
病院側(cè)は、馮さんと妻を引き合わせるため、特例として対応することを決めた。
看護師の王艶芳さんは、「二人が再會した瞬間、まるでその場だけ時間が止まってしまったかのように感じた。二人はお互いをじっと見つめると、馮さんの妻は夫の手を取り、しっかりと握り締めていた」とその時の様子を話した。
馮さんの妻は「私は大丈夫だから、良くなったら、會いにいくからね」と馮さんにしきりに話しかけていたという。そばでその様子を見ていた看護師の王さんは胸を打たれ、思わずその感動のシーンを攜帯のカメラに収めたのだという。
馮さんは退院後、自宅で靜かに息を引き取った。妻も退院して自宅へ戻ったが、この病院での対面が2人にとって最後となったという。(編集TK)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年12月29日
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