こうして見ると、たとえ挽回措置をしきりに講じても、支持率回復(fù)はすでに容易ではない。

■退陣は容易でなく、改憲はさらに困難

7月初めの東京都議選が自民黨にとって「ワーテルローの戦い」となったことは、事実上民心の転換を告げるものだった。共同通信社は自民黨の敗北は「安倍一強」體制にとって痛手となり、安倍首相の求心力低下は必至だと直言した。

もちろん、安倍首相退陣を語るのはまだ時期尚早だ。自民黨內(nèi)に安倍首相の地位を真に揺るがすことのできる候補者はまだ浮上していないのだから。自民黨內(nèi)での細(xì)田派の人數(shù)から見て、安倍首相は依然優(yōu)勢にある。他の野黨も政治的影響力で拮抗するのは難しい。

たとえ安倍首相が今回順調(diào)に困難を乗り切り、政権を継続したとしても、以前の高い支持率を回復(fù)するのはそう容易ではないとの見方が一般的だ。しかも今後しばらくの間、安倍內(nèi)閣は政務(wù)の過程で少なからぬ危険に直面する。

現(xiàn)在安倍首相は改憲推進(jìn)、政治的延命の正念場にある。朝日新聞によると、支持率がかなり危うい中、安倍首相は5月8日の自民黨役員會で「本年いよいよ憲法改正への歴史的な一歩を踏み出したい決意だ」と表明した。

孫氏はこれについて「安倍氏は現(xiàn)在、頑なに改憲を推し進(jìn)め、自らの政治遺産を殘すよりも、國內(nèi)経済と中日関係改善にもっと力を注ぐべきだ」「改憲に関して黨內(nèi)外に異なる主張があり、自らの政治的地位も揺らぐ中、安倍氏が改憲を順調(diào)に推し進(jìn)められるかどうかは極めて未知數(shù)だ?，F(xiàn)在、安倍氏は國民の日常生活に関わる実際的問題を的確に改善し、有効な経済政策を打ち出すと同時に、中日関係の推進(jìn)における一歩邁進(jìn)を目指して初めて、不満や疑問の聲を解消できる」と指摘する。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年7月19日