有名なアートパフォーマーの祝希娟が主演する映畫(huà)「大雪冬至」がこのほど、2017年第13回中米映畫(huà)祭のコンペティション部門(mén)の「金天使賞（ゴールデン?エンジェル?アワード）」にノミネートされた。北京晩報(bào)が伝えた。

同映畫(huà)は北京の胡同（細(xì)い路地）に住む一人の高齢者と愛(ài)犬の感動(dòng)的なストーリーで、現(xiàn)在深刻化しつつある「空の巣老人（子どもが巣立った後に殘された高齢者）」の問(wèn)題を描いている。中國(guó)映畫(huà)家協(xié)會(huì)の常務(wù)副主席の張宏氏は同映畫(huà)を見(jiàn)て、「この作品を見(jiàn)て、自分たちが高齢者になったときに、一人で部屋に取り殘され、孤獨(dú)に過(guò)去の生活を振り返るのように、映畫(huà)と同じような狀況になるのではないかという考えが頭をよぎった。この作品は現(xiàn)実的な問(wèn)題を考えさせる良作となっている」とその感想を語(yǔ)った。

同映畫(huà)の中では、胡同や近所づきあい、鳥(niǎo)かごを手にしながらの散歩、ハト用の笛といった北京らしい要素にあふれているが、これらは現(xiàn)在の北京ではほとんど見(jiàn)かけなくなってきている。清華大學(xué)新聞伝播學(xué)院の尹鴻教授は、「北京の世俗的な生活は現(xiàn)在、徐々に風(fēng)化していっているが、同作品內(nèi)ではしっかりと描かれており、世俗化した古い北京の雰囲気を回顧し、特別な人との交流や思いやりを垣間見(jiàn)ることができる」と指摘している。

同映畫(huà)は今年、第41回モントリオール國(guó)際映畫(huà)祭にノミネートされ、第20回上海國(guó)際映畫(huà)祭で「メディア注目部門(mén)」の審査員特別賞を受賞した。（編集YK）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年10月24日