英國の科學誌「ネイチャー」のサイトがこのほど、日本の科學界では複數(shù)の大御所が自國の科學研究をとりまく狀況が悪化を続けていることを懸念していると伝えた。研究予算の削減と基礎(chǔ)研究の衰退が日本の科學研究の競爭力を大きく低下させており、日本は既存の科學技術(shù)強國や徐々に頭角を現(xiàn)してきた科學技術(shù)界の「新星」(中國など)との競爭で優(yōu)位性を失いつつあるというのだ。「科技日報」が伝えた。
▽研究予算削減が科學研究の停滯を招く
日本の安倍晉三首相はこれまでずっと、政府は革新(イノベーション)を重要なアジェンダに組み込むとしてきた。安倍首相は10月1日に京都で開催された科學技術(shù)界のリーダーが集まる國際會議でのあいさつでは、「新技術(shù)の発展を制約する政策や規(guī)制を緩和することで、日本をイノベーションの揺籃にする」などと述べている。
安倍首相の熱心な言葉とは裏腹に、実際には2012年に第2次安倍內(nèi)閣がスタートしてから日本の科學研究予算は5%以上削減された。過去10年ほどの間に、大學の研究予算は毎年約1%ずつ削られ、さきの総選挙では憲法改正と消費稅率引き上げが主な爭點となり、科學研究についてはほとんど取り上げられなかった。
豊橋技術(shù)科學大學の學長で政府のシンクタンク?日本學術(shù)會議の第27代會長も務(wù)めた大西隆氏は、「私とたくさんの科學技術(shù)界の関係者は、予算の削減は日本の科學研究成果や日本の大學のグローバルランキングをどんどん低下させる『黒幕』だと考えている」と述べた。
今年8月に同誌のサイトに発表された研究成果は、ここ數(shù)年の日本の科學技術(shù)関連の論文數(shù)の世界での割合を調(diào)査したものだった。その結(jié)果、2005年には世界の主要科學誌で日本の論文は8.4%を占めていたが、15年には5.2%に低下し、論文數(shù)でみても、15年の発表數(shù)は05年に比べて大幅に減少したことがわかった。01年以降、日本政府が科學研究予算を削減したため、科學研究の停滯と劣化を招いたのだという。
世界最大の書誌データベース?スコーパスが提供するデータをみると、過去20年間には、日本の論文引用度指數(shù)が停滯して上昇しなくなった一方で、他の主要國の多くは関連データがますます上昇していることがわかる。
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