故宮をテーマにした子供向け童話書籍「故宮里的大怪獣(MONSTERS IN THE FORBIDDEN CITY)」は、2015年に刊行されてから発行部數(shù)が約100萬冊に達(dá)しており、子供たちの間で人気を博し、故宮博物院の各書店や文化サービスセンター、さらに、米國、ニュージーランド、ロシアなどの國家図書館、大使館などにも並んでいる。社會現(xiàn)象を巻き起こしたこの書籍は、少年?児童のために伝統(tǒng)?文化に近付く窓口を提供している。新華網(wǎng)が報じた。
北京作家協(xié)會や中國大百科全書出版社はこのほど、同書をめぐるセミナーを開催し、専門家らが「中國の特色が鮮明な故宮文化の要素を革新的に変換し、民間の伝説と歴史を一體にし、知識を楽しみながら取り入れることができるのが同書の成功の秘訣」との見方を示した。
「故宮里的大怪獣」は、氷心児童文學(xué)賞の受賞者である若手女性作家?常怡さんが手がけ、小學(xué)生の李小雨が故宮で不思議な寶石のイヤリングを拾うところからストーリーが展開する。李小雨は、この「洞光寶石」の不思議な魔力を使って、故宮で數(shù)百年も暮らしているモンスターや仙人らの會話を聞くことができるほか、様々なドキドキハラハラの體験をする。
物語は、大きくて神秘的な雰囲気漂う故宮を舞臺に展開され、モンスターが、建物の屋根や室內(nèi)の屏風(fēng)、隅やぐらなど、至る所で出沒する。作者は、想象力に富むタッチで、故宮のモンスターに息を吹き込み、中國の神話や伝統(tǒng)文化の要素を巧みに盛り込んでいる。
北京作家協(xié)會児童文學(xué)委員會の元主任である金波氏は、「キャラクターを設(shè)定するところからスタートし、おもしろい物語を作り、細(xì)かいところを生き生きと描くことは、子供たちに歴史や伝統(tǒng)文化に觸れてもらうための重要な手法」と説明している。
作家の湯素蘭さんは、「故宮は無限に想像力を掻き立てる存在。また、モンスターたちも神秘的な色彩を帯びている。故宮には無限の寶があり、それをどのように掘り起こすかは、作家のインスピレーションと理解力にかかっている?!汗蕦m里的大怪獣』は、中華伝統(tǒng)文化という肥沃な土に根差し、現(xiàn)代童話のテーマの新たな分野を切り開いた」と評価している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年12月12日
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