「建設(shè)中の香港文化故宮博物館は故宮と香港の出會(huì)いと言えるが、この出會(huì)いはどうやってより美しくしていくべきなのか」という質(zhì)問(wèn)に対し、故宮博物館の単霽翔院長(zhǎng)は7日、香港で取材に応えた。

故宮博物館と香港特區(qū)政府康楽及び文化事務(wù)署（以下、康文署と略す）は7日、2012年に続き2回目の、文化交流並びに業(yè)務(wù)提攜に関する意向書(shū)に調(diào)印した。2012年の初の意向書(shū)の調(diào)印に続いて、今回の意向書(shū)によって両方の交流協(xié)力関係がさらに密接になると予想される。

調(diào)印前、単院長(zhǎng)は香港科學(xué)館で講演を行い、故宮博物館の歴史及び今後の香港との協(xié)力について説明した。

「故宮が直面している二つの最大の苦悩は、観光客が多すぎることと所蔵している文化財(cái)が多すぎること」と単院長(zhǎng)はまず最初に故宮の現(xiàn)狀をユーモアを交えながら紹介した。そして「故宮には、中國(guó)歴代の文化財(cái)だけでなく、清朝の最盛期に外國(guó)から贈(zèng)られた文化財(cái)も保存されている。その上、貴重な文化財(cái)が全體に占める割合が93.19％となっている」とした。

単院長(zhǎng)は、「貴重な文化財(cái)をどのように展示したらそれぞれが持つ物語(yǔ)を見(jiàn)學(xué)者に理解してもらえるのかという點(diǎn)が、故宮が今まさに追求していることであり、香港と協(xié)力していく上での方向性にもなっている。そこで一般展示以外にも、近年故宮は新しい形での展覧を次々と打ち出している」とした。

単院長(zhǎng)はその例として、同じテーマの文化財(cái)を集中的に展示するというテーマ展覧を挙げている。例えば最近話(huà)題となった「千里江山展」は、故宮が保存している山水畫(huà)を集めて展示している。また「回郷展覧」は、ある一つの地方で制作された故宮の文化財(cái)をその故郷の地で展示するという試みだ。

単院長(zhǎng)は、「こうした展示スタイルは斬新であるため、人々からも好評(píng)を博している。今後、このような展示を海外で行う場(chǎng)合、その最初の都市または最後の都市を香港にしたいと考えている」とした。

意向書(shū)によると、2018年から故宮は康文署と提攜し「時(shí)代を駆け抜ける紫禁城」シリーズという5年間にわたる教育イベントを開(kāi)催する予定だ。多元的でアイデアに富んだイベントを通じて、異なる角度から、當(dāng)時(shí)の皇室建築の規(guī)格や文化財(cái)のコレクション、歴史的なスタイルなどを分析し、學(xué)生や一般の人々に中國(guó)の伝統(tǒng)文化に觸れてもらうのと同時(shí)に、香港の文化と蕓術(shù)を広めることを目指している。

故宮博物館はその発展プロセスにおいて、デジタル技術(shù)やクリエイティブ産業(yè)を融合させ共に歩んできている。故宮博物館は先進(jìn)テクノロジーを利用した文化財(cái)の修復(fù)や保護(hù)において世界のトップレベルに立っているのみならず、文化財(cái)のコンセプトを活用し、現(xiàn)在の「故宮のものなら間違いない」という評(píng)価を得るほど、數(shù)多くのクリエイティブ製品を開(kāi)発してきた。

また、故宮はインターネットの力を借りて人々の生活にもその歩みを進(jìn)めている。単院長(zhǎng)によると、故宮の英語(yǔ)サイトや青少年向けのサイト、テーマ展覧サイトなどを相次いで登場(chǎng)させ、すべての文化財(cái)をインターネットサイトで鑑賞することができる。さらに9種類(lèi)のスマホアプリを持ち、様々な形で文化財(cái)及びその背景を紹介している。そして故宮の敷地內(nèi)においては、VR（仮想現(xiàn)実）の文化財(cái)紹介フィルムを鑑賞することもできるという。

將來(lái)的に故宮と香港の協(xié)力関係はさらに密接になると考えられている。故宮は今後は毎年香港でテーマ文化財(cái)展示を開(kāi)催し、文化財(cái)保護(hù)や収蔵品管理、學(xué)術(shù)研究などの分野で専門(mén)知識(shí)と経験の交流を行っていく。また、人材育成のための共同メカニズムを構(gòu)築し、テーマフォーラムや學(xué)術(shù)シンポジウム、博物館學(xué)蕓員の研修も行っていく。さらに教育や宣伝活動(dòng)を通して、青少年を初めとする人々に交流と実習(xí)の機(jī)會(huì)を提供し、人々の歴史や文化、蕓術(shù)に対する認(rèn)識(shí)をより一層高めることを目指す。

単院長(zhǎng)は香港故宮文化博物館の完成を非常に心待ちにしているという。単院長(zhǎng)は、「香港故宮文化博物館が將來(lái)的に溫かみのある、人々の心を震わせる、行く価値がある博物館となり、その完成によって、中國(guó)がより魅力的な國(guó)になることを期待している」と締めくくった。（編集HQ）

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年12月14日