米國が歐州連合（EU）からの鉄鋼?アルミニウム輸入に新たな関稅を課したことを受け、歐州委員會は6日、7月に報(bào)復(fù)関稅の適用を開始すると発表した。中國新聞社が報(bào)じた。

歐州委員會は5月18日、今後、EUとして追加関稅賦課の対象とする米國商品のリストを世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）に対して通告していた。EUは7月から同リストに基づいて米國商品に追加課稅を賦課する。

同リストには、衣服や化粧品、モーターボート、バイクから、オレンジジュース、ピーナッツバター、クランベリー、バーボンウイスキーなどに至るまで、64億ユーロ（約8320億円）相當(dāng)のEU製品が入っており、米國が追加関稅を課した鉄鋼?アルミニウムの64億ユーロ相當(dāng)と同額だ。

歐州委員會は、「報(bào)復(fù)関稅の適用は2段階に分け、まず、EU加盟國が6月末に足並みを合わせ、7月から28億ユーロ（約3600億円）相當(dāng)の米國商品に関稅をかける。そして、2021年3月にまだ問題が解決していない場合や、WTOが米國の関稅を違法と判斷した時(shí)點(diǎn)で、殘りの36億ユーロ（約4600億円）相當(dāng)に関稅を課す」方針を示した。

歐州委員會の委員であるセシリア?マルムストローム氏は、「米國のEUからの鉄鋼?アルミニウム輸入に新たな関稅を課したことは、一方的で違法なもの。EUは、報(bào)復(fù)措置を講じてEUの利益を保護(hù)する以外の選択肢はない」とした。

歐州委員會の発表によると、米國商品に対して報(bào)復(fù)課稅を発動させるほか、EUは米國に対する2つの対抗措置を講じている。一つは、6月1日から、米國がEUからの鉄鋼?アルミニウム輸入に新たな関稅を課したことについて、WTOに提訴した。もう一つは、3月26日から、EUへの鉄鋼製品の輸入に関してセーフガード調(diào)査を開始した。対策が必要と判斷されれば、EUは今年の夏に、米國の措置により行き場を失った製品がEU內(nèi)に流入するのを防ぐためにセーフガード措置を発動する。

今年3月8日、米國のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は、「國家の安全を守る」ことを理由に、EUからの鉄鋼?アルミニウム輸入に新たな関稅を課すことを発表し、米國の盟友であるEUから強(qiáng)い不満の聲が上がった。その後、米國は、追加関稅発動の時(shí)期を遅らせていたものの、6月1日から鉄鋼、アルミニウムの輸入に対して、それぞれ25％、10％の稅率適用に踏み切った。

17年のEUによる試算では、EUにとって米國は、鋼鉄製品の最大の輸出先で、アルミ製品も5番目に大きな輸出先だ。6月1日、米國が鉄鋼?アルミニウムに対する追加関稅を発動したことで、EUの53億ユーロ（約6800億円）相當(dāng)の鋼鉄製品、11億ユーロ（約1400億円）相當(dāng)のアルミ製品に影響が及ぶと見られている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年6月7日