米國の首都ワシントンで行われていた第7回中米閣僚級経済貿(mào)易協(xié)議が先日終了した。雙方はアルゼンチンでの中米首脳會談における重要な共通認識のさらなる実行について、合意文書をめぐり交渉し、技術(shù)移転、知的財産権の保護、非関稅障壁、サービス業(yè)、農(nóng)業(yè)、為替相場など具體的問題で実質(zhì)的進展を得た。これを基礎(chǔ)に、雙方は両國首脳の指示に従い次の段階の作業(yè)を仕上げる。（文：賈秀東?中國國際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

雙方共に今回の協(xié)議を「実質(zhì)的進展を得た」と表現(xiàn)した?！钢匾识坞A的進展」から「積極的進展」、そして「実質(zhì)的進展」へという、協(xié)議を重ねるごとに変化した表現(xiàn)は、協(xié)議の成果が非常に明らかであることを反映している。両國首脳がアルゼンチン會談で「重要な共通認識」にいたり、次に雙方の経済貿(mào)易チームが主要な経済?貿(mào)易問題について原則的共通認識にいたり、さらに今回合意文書をめぐり交渉した。対話による問題解決という強い意志と真剣な気持ちを両國共に示しており、國際社會も肯定的に反応している。

貿(mào)易戦爭に勝者はない。経済?貿(mào)易摩擦などの外部要因によって経済の下押し圧力が増大し、これは世界全體の経済に波及した。多くの機関や経済學者は、米國さらには世界の経済は2019年下半期に明らかな減速へと向かう可能性が高く、中米の経済?貿(mào)易摩擦が今後も続いた場合、この趨勢は激化すると見ている。これは貿(mào)易戦爭に勝者はないということを裏づけている。國際関係の基本準則に従い、相互尊重と対等な協(xié)議によって経済?貿(mào)易摩擦を適切に解決することこそが、中米両國と世界の経済の健全で安定した発展を維持する正しい選択だ。

和すれば共に利する。中米の経済?貿(mào)易関係は形態(tài)上は相互包含的で互いに切り離せないほど深く融合しており、本質(zhì)的には強みによる相互補完、互恵?ウィンウィンの関係だ。何かというと「勝つか負けるか」「勝者が全てを得る」といったロジックで中米の経済?貿(mào)易協(xié)力を見て、さらには貿(mào)易戦爭を仕掛け、保護貿(mào)易主義や保護投資主義に走るのは、実は自他共に損なう行為だ。世界第1、第2のエコノミーであるうえ、政體が明らかに異なる中米両國の間で競爭が避けがたいが、こうした競爭は企業(yè)間では法治の軌道に乗せて、公正な競爭にすることができる。國家間では対話によって管理?コントロールして、良好な相互連動を?qū)g現(xiàn)できる。意見の相違を前に、雙方はテーブルについて協(xié)議し、問題解決の具體策を探り出すべきだ。「和すれば共に利し、爭えば共に傷つく」という中米関係40年の経験と教訓を常に胸に刻むべきだ。

中米の経済?貿(mào)易摩擦に適切に対処するうえで、最も核心となる考え方は「自國の事をしっかりと行うこと」であり、「中米両國にとって唯一の正しい選択は協(xié)力」であるということだ。改革開放は現(xiàn)代中國の命運を決めるうえで鍵を握った一手であり、奮闘目標「2つの百年」を達成し、中華民族の偉大な復興を?qū)g現(xiàn)するうえでも鍵を握る一手だ。中米間に経済?貿(mào)易摩擦があろうとなかろうと、経済貿(mào)易協(xié)議の結(jié)果がどうなろうと、中米関係に今後どれほど波瀾や起伏があろうと、中國は改革開放をさらに進める。米側(cè)が協(xié)議で示した問題と要求が改革開放の方向性と一致するものであったなら、中國側(cè)は確実に前向きに応じる。米國も開かれた心で中國との経済?貿(mào)易関係及び全體的関係を受け止め、扱い、より広大で互恵?ウィンウィンの空間と展望を中國側(cè)と共に切り開くべきだ。

互恵?ウィンウィンであれば、素晴らしい未來がある。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年2月27日