コンピュータの視覚と聴覚により、AIロボットが人間と同じように物を見て、音を聞くことができるというAI觸覚技術も今や到來している。英マンチェスター大學と北京他山科技が共同設立するAI觸覚センサー共同実験室がこのほど、中関村(京西)AI科技園への入居を発表した。これは中國で初のAI靜電容量方式タッチ実験室でもある。北京日報が伝えた。
他山科技の孫騰諶総経理は、「觸覚がなければ人は傷つきやすく、その他の生物を傷つけやすい。ロボットに人類と全面的かつ緊密に接觸させようとするならば、觸覚センサーと電子スキンが必要だ」と述べた。
ポケットから硬貨を取り出し、指の上で鉛筆を回し、コップを手にし中に水があるかを即座に判斷する。これらは人類にとってこれ以上ないほど簡単な動きだが、これができるロボットは現時點ではあまりない。これらの動きで最も重要な難題は、ロボットがまだ手にしていない能力、すなわち觸覚となる。觸覚技術はロボット技術がさらなる進展を実現する上での弱點となっている。
実験室の責任者によると、実験室が開発する靜電容量方式タッチ技術と開発中の世界初のAI觸覚チップをAIロボットの皮膚、特に手と足に応用することで、ロボットは人類に近い觸覚(觸り具合、滑らかさ、圧力、濕り気など)を手にする。そうすることで初めてサービスロボットが家族のような親密で世話をできるようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年5月9日