中國では今、獨(dú)創(chuàng)的なアイデアを持つ発明家や巧みな技術(shù)を身につけた職人、黙々と伝統(tǒng)を継承する無形文化遺産の伝承人などが、ショート動(dòng)畫の大流行の波に乗り、「ネット上の人気者」となり、インターネット分野における新たなトレンドとなっている。多くの人が中國伝統(tǒng)の手工蕓文化を知り、それに觸れる機(jī)會を作っていると同時(shí)に、中國の「草の根職人」であるそうした「ネット有名人」の巧みな創(chuàng)意や活力が海の向こうの世界中の人々にも知られるようになっている。人民日報(bào)海外版が報(bào)じた。

フォロワーの心をつかむ匠の技

耿帥さん(31)は河北省の農(nóng)村に住む普通の溶接工。しかし2年前に、一見何の役にも立たない発明品の動(dòng)畫をネット上に投稿したところ、ショート動(dòng)畫プラットフォームで瞬く間に「時(shí)の人」となった。

「『ネット有名人』というのは普通の人と一緒だと思う。僕も『職人』と呼ばれるほどではない。ただ、手を動(dòng)かして、おもしろいものを自分で作るのが好きなだけ」と耿さん。

余萬倫さんもショート動(dòng)畫がきっかけで「時(shí)の人」となった。四川省瀘州市の無形文化遺産?油紙傘の伝承人である余さんは昨年、ショート動(dòng)畫プラットフォームのアカウントを作り、そこで油紙傘を製作する様子を撮影した動(dòng)畫や精巧で美しい完成品を紹介する動(dòng)畫をアップした。すると、しばらくして、大勢の若者が店に押し寄せて、油紙傘が全部売り切れるほどの人気になった。

ショート動(dòng)畫アプリ?抖音(Tik Tok)の統(tǒng)計(jì)によると、今年4月の時(shí)點(diǎn)で、伝統(tǒng)的な手工蕓を含む國が指定する無形文化遺産1372種類のうち、1214種類が同アプリ上で紹介され、カバー率が88％を超えるようになっている。そして、関連の動(dòng)畫が2400萬本以上投稿され、1065億回以上再生されている。投稿者の6割以上が「90後(1990年代生まれ)」だ。

ショート動(dòng)畫が大人気となり、「ネット上で大人気の職人」が次々に登場、その人気が海外にも波及するようになっている。ショート動(dòng)畫を活用して、四川省からスローライフを発信する女性?李子■さん(■はさんずいに七、その下に木)は、樹皮紙を造ったり、竹を編んで椅子やベッドを造ったりする様子を捉えた動(dòng)畫を投稿しており、そのアンティークな雰囲気漂う動(dòng)畫は世界中のフォロワーの心を虜にしている。李さんは動(dòng)畫共有サイト?ユーチューブ（YouTube）にも動(dòng)畫を投稿しており、海外のネットユーザーが中國文化を知る窓口となっている。

伝統(tǒng)手工蕓に活力を注入

インターネットコンテンツ分野における先駆者であるショート動(dòng)畫プラットフォームは、多くの職人らがその腕前を披露する機(jī)會を生み出している。中國インターネット情報(bào)センターの統(tǒng)計(jì)によると、2018年12月の時(shí)點(diǎn)で、中國のショート動(dòng)畫ユーザーは6億4800萬人に達(dá)した。つまりネットユーザーの78.2％が利用している計(jì)算になる。ショート動(dòng)畫系アプリの使用時(shí)間も、モバイルアプリの使用時(shí)間全體の8.2％を占めている。

また、ショート動(dòng)畫プラットフォームの特徴も、「ネット上で大人気の職人」が次々に登場するための良い土壌となっており、より多くの人が伝統(tǒng)手工蕓の伝承やイノベーションを目にすることができるようになっている。

中國伝媒大學(xué)?中國インターネット動(dòng)畫研究センターと抖音が共同で発表した「ショート動(dòng)畫?社會イノベーション研究報(bào)告」によると、ショート動(dòng)畫が人気となり、ミニイノベーションを行うより多くの個(gè)人が、知られ、記録され、シェアされ、認(rèn)められる機(jī)會を生み出している。このようなあまねく恩恵のあるシェア?共創(chuàng)のスタイルにより、広い範(fàn)囲から、さらに深みのあるグループイノベーションが効果的に集められ、社會全體のイノベーションが促進(jìn)されている。

「ネット上で大人気の職人」が登場し、多くの人が伝統(tǒng)技術(shù)の魅力を新しい視點(diǎn)で見ることができるようになっていることで、伝統(tǒng)手工蕓の継承促進(jìn)にもつながるという聲もある。伝統(tǒng)手工蕓が現(xiàn)代の人々の生活に溶け込むようになるにつれて、それらがさらに良い仕方で保存、継承され、「匠の精神」が社會全體で発揚(yáng)されるようになっている。

しかし、手間暇をかけて精巧なものを作り出すというのが「匠の精神」であって、忍耐強(qiáng)さや磨きに磨きをかけることの価値こそが最も注目されるポイントであって、膨らんでははじける泡のようなものではなく、押し寄せてはすぐに消えていく「ホットマネー」のようなものであってはならない。プラットフォームにとっては、職人の創(chuàng)意をどのように尊重し、匠の心を守り、さらに多くの職人のために腕前をPRする場を作っていくかが、今後も考え続けるべき課題だ。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年11月22日