業(yè)界が待ち望んでいた新エネルギー自動(dòng)車への補(bǔ)助金に関する新政策がこのほどついに施行され、初めて設(shè)定された補(bǔ)助金の支給條件は価格30萬元(1元は約15.1円)までとされ、この「新エネ車価格ライン」が注目を集めている。新政策は新興自動(dòng)車メーカーにどのような影響を與えるだろうか。電気自動(dòng)車(EV)大手の米テスラは価格を下げて迎え撃つだろうか。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
補(bǔ)助金新政策では、テスラを含む高級(jí)ブランドメーカーはどこも補(bǔ)助金を受けられなくなり、新興勢(shì)力は「ライン」設(shè)定により補(bǔ)助金が減少するのに備え、知恵を振り絞って消費(fèi)者への影響を軽減しようとしている。たとえば小鵬汽車が27日に発表した「P7」の最新価格は、裝備をオプションにすることで30萬元以下を?qū)g現(xiàn)した。
小鵬は27日にP7を発表し、(補(bǔ)助金需給後の)販売価格を22萬9900元から34萬9900元とした。支給條件となる30萬元を超えないようにするため、裝備をオプションにすることでコストを削減する戦略を採用。たとえばスマートオーディオコックピットはオプションで1萬8千元とし、一部車種は自動(dòng)運(yùn)転アシストシステム「XPILOT3.0」のソフトウェアのバージョンアップに別途3萬6千元が必要とした。
業(yè)界関係者は、「小鵬だけではない。まだ新車第一弾を引き渡ししていない新興メーカーたちも、補(bǔ)助金の條件に合わせたタイプを打ち出す可能性がある」とみる。
新興メーカーの最大のライバルのテスラにとっても、30萬元は大きな足かせになる。業(yè)界関係者の一部は、「新政策の下では補(bǔ)助金を交付されないテスラは、これから価格を引き下げるとかなりの確率で予想される」との見方を示す。
小鵬の何小鵬會(huì)長は、「(テスラは)中國産『モデル3』の航続距離が長いモデルを補(bǔ)助金政策施行後に27萬7500元まで値下げする可能性が高い。そうなると、昨年に私が述べた國産テスラの価格があと1萬ドル(1ドルは約106.5円)下がったらと仮定していた価格に近づく。ここまで値下げすると、これまで15萬-40萬元で販売していたEVにかかる競(jìng)爭(zhēng)圧力は目に見えて拡大する一方で、縮小することはない。メーカーはどこもしっかり準(zhǔn)備しておかなければならない。しかし顧客にとっては朗報(bào)であり、市場(chǎng)のパイ拡大にとっても朗報(bào)だ」と述べた。
テスラは昨年、上海のギガファクトリーでメイド?イン?チャイナの「モデル3」第一弾を引渡しした際、「現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で中國國産化率は30%にとどまり、2020年中頃に70%達(dá)成、年度末には100%達(dá)成を目指す」と明かした。そのため、「モデル3」の価格にはまだ大きな引き下げの余地があるということだ。安信証券の予測(cè)では、「米國工場(chǎng)製造の『モデル3』標(biāo)準(zhǔn)タイプの車単體のコストは23萬元前後で、中國國産化率が向上すれば、メイド?イン?チャイナ『モデル3』のコストは10%から15%程度抑えることができる」という。
工業(yè)?情報(bào)化部(?。┤瞬慕涣鳐互螗咯`の自動(dòng)車専門家の張翔氏は、「補(bǔ)助金新政策の施行により新興メーカーとテスラとの開きがさらに拡大するだろう。30萬元を超えれば、どのメーカーも補(bǔ)助金を受けられない。Byton(バイトン)の新車価格は大體30萬元以上で、補(bǔ)助金がなければ売り上げは一層落ち込むだろう。テスラが今後、30萬元以下に値下げすれば、新興メーカーはテスラと戦うことになり、両者の差が一層開くことになる」と述べた。
乗用車市場(chǎng)情報(bào)連席會(huì)(全國乗連會(huì))の崔東樹事務(wù)局長は、「これからテスラがさらに數(shù)を伸ばすのにともなって、他の高級(jí)車も中國市場(chǎng)で新エネ車のさらなる発展を目指し、高級(jí)新エネ車の激しい戦いが繰り広げられることになるだろう。30萬元の支給條件を設(shè)定したのは合理的だ。まず補(bǔ)助の効率が向上し、主流製品に補(bǔ)助金が交付され、プレミアムがつく高級(jí)車への補(bǔ)助金は減る。同時(shí)に、新エネ車製品の価格競(jìng)爭(zhēng)力の向上、従來のガソリン車との価格システムの統(tǒng)一実現(xiàn)に向けてもプラスになる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年4月30日