ボイラー室を改造した実験室で、8萬元(1元は約15.1円)のプロジェクトスタート資金から始まった。太原理工大學(xué)の于盛旺教授が6年の歳月を投じた研究により、このほど炭層ガス(コールベッドメタン)からダイヤモンドを人工的に製造することに成功した。この技術(shù)イノベーションの高い將來性に注目して、山西省の大手石炭企業(yè)の陽煤集団が3億5千萬元を出資して、同大學(xué)と山西新炭超硬材料科技有限公司を設(shè)立し、これにより「炭層ガスからダイヤモンドを製造する」プロジェクトの産業(yè)化と普及応用が加速され、同省の炭層ガス資源は「カラット単位のバリューチェーン」を見いだすことになった?!腹饷魅請蟆工瑏护à俊?/p>
于教授の説明では、「ダイヤは自然界で最も硬い物質(zhì)で、『21世紀(jì)の戦略的材料』などと呼ばれる。中國は人工的に製造する技術(shù)で出遅れ、海外が先端製品の封鎖を?qū)g施する中、中國はこの合成ダイヤの獨自開発を海外の獨占狀態(tài)を打破するための戦略的難関攻略プロジェクトと位置づけた」という。
于教授は、「経費を節(jié)約するため、自分たちでシミュレーションをし、部品を特注し、その部品を自分たちの手で組み立てた?,F(xiàn)在の実験室の設(shè)備の80%は自分たちで獨自に製作したもので、この製造ラインを利用して、コストを70%抑えることができた」と話した。
努力は必ず報われる。于教授のチームは2014年に長時間連続製造が可能な第1世代高効率マイクロ波プラズマ化學(xué)気相成長ダイヤモンド製造裝置を設(shè)計?製造し、炭層ガスをダイヤモンド製造のための電力の燃料ガスと反応の原料ガスに変え、反応後の低炭素の排出ガスを再び電力の燃料アシストガスに変え、炭層ガスの閉鎖循環(huán)型の応用を?qū)g現(xiàn)した。
于教授は、「私たちは今、一番低いレベルの1カラットのダイヤを作るのに10立方メートルの炭層ガスが必要で、コストは約30元だ。1カラットのダイヤの販売価格は最低でも200元で、6倍以上の付加価値がつくことになる?,F(xiàn)在の裝置はすでに第5世代になり、世界の同類裝置と比べて、製造コストは何分の一かで済む一方で、同類のダイヤ製造に比べて効率が2倍から4倍に上昇した」と述べた。
于教授のチームは大學(xué)の支援に感謝して、開発した裝置を同大の英語略稱の「TYUT」と名付けた。同裝置と関連技術(shù)は國の発明特許を取得した。わずか6年間で、実験室の固定資産の付加価値は1千倍以上になり、出願した特許は30件に迫った。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年7月28日