春節(jié)(舊正月、今年は2月12日)まで1ヶ月をきり、中國の長江デルタ地域では、新型コロナウイルスの影響で帰省せず現(xiàn)地で春節(jié)を迎える人々を対象にした、少人數(shù)分の定番料理や半加工の料理、火鍋セットなどの「年越し料理」が人気となり、予約?販売のピークを迎えている。中國新聞社が報じた。

中國で新型コロナウイルスの國內癥例が散発しているほか、一部の地域ではクラスター感染も発生し、感染防止対策の舵取りが難しい情勢となっている。そのため、北京や天津、上海、河北省など、20以上の省?市は、住民に対して今いる場所で春節(jié)を迎えるようにと呼びかけている。また、全國各地で企業(yè)の年次総會などの活動を中止し、家庭の集まりや會食を10人以下に抑えるよう呼びかけている。

経済が発達している長江デルタ地域には、中國全土から來た出稼ぎ労働者が集まっている。それら労働者が帰省したり、遠くへ移動したりせずに、現(xiàn)地で気軽に、おいしく心溫まる年越し料理を食べられるようにと、多くの飲食店や新小売店が創(chuàng)意工夫している。

江蘇省南京市にある新小売モデルを展開する多くの新小売店では、スープやタレ付きの春節(jié)用火鍋セットなど、手軽に作れるセット商品を店內の目立つ位置に並べている。

半加工品などの生産販売を行っている盒馬工坊の南京地區(qū)責任者によると、今年、現(xiàn)地で春節(jié)を迎える予定の人向けに、4‐6人前の「年越し料理」を初めて打ち出した。溫かい料理や半加工済み料理をメインとしており、「帰省しない消費者はレストランを予約したり、外食する必要なく、自宅で、手軽に年越し料理を食べることができる。オンラインでも全國各地の年越し料理を打ち出し、消費者が故郷の年越し用品を購入できるようにしている」とした。

生鮮食品ネットスーパーアプリ「?！鲑I菜（■は口へんに冬）」の副総裁は、「今年は、香港式の佛跳牆、花膠鶏、海南省文昌市の椰子鶏、老北京羊蝎子火鍋など、手軽に作れる全國各地のご當?shù)廿哎毳峒s100種類を打ち出し、市民に自宅で年越し料理を楽しむように勧めている。長江デルタ地域に殘る人々は、自宅で故郷の年越し料理を食べることができる」と説明する。

江蘇省飲食業(yè)界協(xié)會の于學栄執(zhí)行會長によると、今年、長江デルタ地域の多くのホテル、レストラン、飲食チェーン店は、新型コロナウイルス感染が拡大中だった昨年の春節(jié)の経験を活かし、事前に対応し、十分な量の年越し料理を準備している。

帰省せずに都市に殘って春節(jié)を迎える家庭の規(guī)模は通常小さいため、少なめの量の料理が人気となっている。于執(zhí)行會長は取材に対して、「多くの飲食企業(yè)は、小規(guī)模の家庭向けに、量は少なくても、とてもおいしい定番料理など打ち出し、無駄を減らすようにしている。また、配送プラットフォームとの提攜を強化し、料理を各家庭まで屆ける」と説明した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年1月13日