「中國天文年歴」によると、北京時間4月20日午前4時33分、春で最後となる二十四節(jié)気の6番目「穀雨」を迎えた。この頃になると、気溫はさらに上がり、降雨量が多くなり始める。中國のほとんどの地域では、田畑を耕し、種を撒く、重要な時期に突入している。
江西省九江市都昌県中館鎮(zhèn)の田んぼで田植えを進めるトラクター(畫像提供?取材対応者)。
海水の水溫が上がり、あらゆる魚が淺海域にやって來る。そのため、穀雨は、漁民にとってもベストシーズンとなる。
山東省の膠東半島一帯では、穀雨を迎えると、漁民らが著飾って、獅子舞いや龍の舞いをすることで、漁解禁後、無事に海に出ることや大漁を祈願する。
中國北方エリアには、穀雨の日に、チャンチンの若葉を食べる習慣がある。穀雨前後には、チャンチンの若葉が市場に出回り始める。さっぱりとしていて香りが良く、栄養(yǎng)も豊富だ。そして、免疫力を高め、胃の働きを整え、気の亂れを調整し、下痢を改善してくれるほか、抗菌や消炎などの作用もある。
穀雨は「別れと出會いの季節(jié)」という人もおり、ぽかぽかと溫かい春に別れを告げ、蒸し暑い夏を迎える季節(jié)とされている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年4月20日