このほどマレーシア、タイ、インドネシアなど15ヶ國の記者が中國の高速列車で「コインを立てるチャレンジ」を行った。まずマレーシア國営放送(RTM)のファッセルさんが注意深くコインをつまみ上げ、高速列車の窓枠にそっと置いた。何度か試した後、コインはしっかり安定した狀態(tài)で立つようになった。車內(nèi)表示によれば、その時の走行速度は304km/hだった。一人目が成功すると、他の記者もコツをつかみ、次々にコイン立てに成功した。
列車は高速で走行しているのに、なぜコインは倒れないのか。理由は「安定した運行」ということに盡きる。高速列車の運転士の優(yōu)れた運転技術が、列車の安定した運行を可能にした。
武昌南車両基地の高速列車運転士の「精鋭部隊」に所屬する劉靜雅さんは、「発進、加速、減速、停止には、牽引のハンドルとブレーキハンドルを正確に操作し、列車の『習性』を把握し、上手にコントロールしなければならない。カーブや勾配でも、極端な天候に見舞われた時でも、高速列車を安定して運行させなければならない」と話した。
「発進しても停車しても乗客が気づかないこと」が大切と話す劉さんは、安定した操作能力を身につけるため、全くたばこを吸わないのにいつもライターを持ち歩く。列車を発進させる前に運転臺に置いて、走行中に倒れなければ後ろの車両も安定した狀態(tài)にあることがわかるようにしている。ライターだけでなく、逆さまにした飲料ボトル、さらにはコインも、列車の安定性をチェックし、操作レベルを向上させる劉さんの大事なグッズだという。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月14日