山東省南部に位置する県の行政中心地?蘭陵県は、壽光市と共に野菜生産の「両雄」と稱され、その生産量は4500萬人が1年間食べるのに十分な量となる年間500萬トンにも達(dá)する。中央テレビニュースが報(bào)じた。
ビニールハウスからスマート野菜工場へ
野菜の栽培面積は年間を通じて8萬ヘクタールで、60%以上の地元住民が野菜産業(yè)に従事しており、農(nóng)民の収入源の70%は野菜産業(yè)という蘭陵県は、「山東省南部の野菜畑」と呼ばれており、ビニールハウスはすでに「ギガファクトリー」へとグレードアップしている。
山東緑沃川農(nóng)業(yè)有限公司の龍學(xué)源総経理によると、同社のビニールハウスの流れ作業(yè)は全て自動化されており、約3.73ヘクタールの作業(yè)に必要な作業(yè)員はわずか4人という。
ビニールハウス內(nèi)は、気溫が下がると、暖房設(shè)備が稼働し、日光が弱い時(shí)は天窓が開き、水や肥料は直接野菜の根元に送られ、モノのインターネット(IoT)、ロボットといったスマート設(shè)備が、野菜栽培の効率をアップさせている。つまり野菜が「高級スマートホーム」に「住んで」いると言っても過言ではないだろう。
また、各農(nóng)家がそれらを?qū)毪工毪长趣扦毪瑜Δ?、蘭陵県が打ち出す野菜の「スマートホーム」には「ハイグレード版」のほか、「レギュラー版」もある。ある農(nóng)家は、「ビニールハウス1棟で、年間6-7萬元(1元は約20.0円)の収入を得ることができ、出稼ぎに行くよりも稼げる」としている。
野菜栽培から食品加工へ
蘭陵県の人々は、野菜栽培に真剣に取り組み、しっかりとした品質(zhì)管理を行っているほか、食品加工に照準(zhǔn)を合わせることで、業(yè)界における追い抜きを試み、「野菜栽培」を「食品加工」へと、「野菜かご」を「野菜料理の皿」へとアップグレードさせるよう取り組んでいる?,F(xiàn)在、現(xiàn)地の調(diào)理食品企業(yè)の商品は歐米諸國や東南アジア諸國へと輸出されるようになっている。
また蘭陵県はすでに、食品加工産業(yè)を県の工業(yè)経済産業(yè)チェーンに組み込み、食品加工チェーン上の企業(yè)は455社に達(dá)している。その食品加工商品は肉や卵、ミルク、野菜など、12ジャンル200種類に達(dá)している。そして、開封すればそのまま食べることができる「即食食品」やレンジで加熱して食べる「即熱食品」、簡単な調(diào)理が必要な「即烹食品」、味付けや調(diào)理は自分で行う必要がある食材の詰め合わせ「即配食品」などが産業(yè)クラスターを形成し、その年間売上高は約100億元に達(dá)している。
第一次産業(yè)から第三次産業(yè)へ
蘭陵県では、野菜栽培が第一次産業(yè)から第二次産業(yè)に発展しただけでなく、獨(dú)特なスタイルを備えた第三次産業(yè)に発展を遂げている。
蘭陵県は、ビニールハウスを「國家4A級景勝地」にすることで、大きなカボチャや野菜施設(shè)、農(nóng)業(yè)機(jī)械を見學(xué)できるようにしており、毎年約130萬人の観光客が訪れている。観光客はそこで農(nóng)園の景色を楽しむことができるほか、野菜栽培の知識を?qū)Wんだり、體験したりすることができる。
このように野菜が蘭陵県の代名詞となり、美味しい野菜が栽培されるようになっているだけでなく、農(nóng)民たちが豊かな生活を送ることができるようになっていることで高く評価されている。蘭陵県は自分たちで切り開いた農(nóng)業(yè)融合発展の道を歩んでいる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月30日