浙江省杭州市の西湖で漢服姿の女性が花を売る動畫が最近、ネット上で話題となり、多くのネットユーザーが「いいね!」を押し、「絵の中から抜け出てきたみたい!」や「西湖とすごくマッチしている」といったコメントを寄せている。中國新聞網(wǎng)が報じた。
動畫の中で、花売りの女性は漢服姿で団扇を手にしており、ハスの花が入った竹かごを背負(fù)っている。その傍らの男性も同じく古風(fēng)な衣裝を著て、てんびん棒を擔(dān)ぎ、開花前のハスの花を入れたかごと、雨傘や提燈、物入れなどを吊るしている。
今月27日、この「花売り娘」の陳喜悅さんを取材したところ、「私は中國美術(shù)學(xué)院で文化財保護?修復(fù)を?qū)煿イ贰?022年に卒業(yè)した。卒業(yè)シーズンを迎えたこの時期、仲間の『一青』さんと西湖で公益活動を行っている。動畫では『花売り娘』となっているが、実際は無料で花を配っていた。私と『一青』さんは観光客と交流しながら、幸運が続くという意味を持つハスの花を配った」とした。
また、「私は中國の伝統(tǒng)衣裝である漢服が大好きで、暇を見つけては漢服を著て外出し、撮影しているほか、色々なイベントも企畫している。漢服を普段の暮らしの中で著ることで、多くの人にこの中國の伝統(tǒng)衣裝を好きになってもらいたいと思っている。この公益活動をしようと思ったのは、ある時ハスの花を売る高齢の男性を目にして、きっと古代の西湖にもこんな花売りの行商人がいたのだろうと思ったことがきっかけ。古代の行商人の姿を現(xiàn)代都市に再現(xiàn)させたら、夏の西湖にロマンチックな雰囲気を添えることができて、面白いのではないかと思った」とした。
今回の公益活動は、撮影された動畫がきっかけでネット上で大きな話題となった。そのことについて、陳さんは、「予想もしていなかったこと。でも、話題となっているのは私ではなく、中國の伝統(tǒng)文化。西湖で公益活動をしてこれほどの注目を集め、人々の中國の伝統(tǒng)文化を愛する気持ちがどんどん深まっていることをしみじみと感じた。西湖にしかないロマンチックさ、中國にしかないロマンチックさを、多くの人に感じてもらうことができてとてもうれしい」とした。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月29日