死者?行方不明者が1000人を超えた釜石市において、放課後で指示を聞くことができなかった小中學(xué)生が、自己の判斷に基づいて避難し、一人の犠牲者も出すことがなかったのは、正に「奇跡」だ。これらの生徒は、「セウォル」號(hào)沈沒(méi)事故において、船內(nèi)放送が聞こえなかったため、自分の判斷や直感を頼りに、避難し救出された生徒と似ている。このような自主能力は、命を守るための「本能」だけでなく、「教育」により身に付くものだ。

　従うことしかできない子供が大人になればロボットのようになってしまいかねない。東日本大震災(zāi)が発生した3月11日午後2時(shí)46分、宮城県東松島市のＪＲ仙石線「野蒜（のびる）駅」を出発した上下2本の電車があった。共に一時(shí)行方不明と報(bào)じられたが、下り電車は丘の上で停止、地元住民のアドバイスに従って乗客は車內(nèi)にとどまり無(wú)事だった。一方、上り電車はＪＲ東日本の內(nèi)規(guī)に従って誘導(dǎo)された指定避難所が津波に襲われ、數(shù)人が命を落とした。規(guī)定は人が制定しているもので、単にマニュアル通りに物事を進(jìn)めるやり方では、規(guī)定が束縛に変わってしまう。単に従うだけの子供達(dá)が大人になれば、內(nèi)規(guī)に従って乗客を誘導(dǎo)した車掌のようになってしまう。（文：田芳。二松學(xué)舍大學(xué)中國(guó)文學(xué)科の修士課程を修了?，F(xiàn)在は博士課程在學(xué)中。1997年より日本に定住し、教育や翻訳など中日文化交流事業(yè)にも攜わっている。）(編集KN）

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年5月1日