彼女らは世界で最も同情される弱い女性だ。第2次大戦中、中國、朝鮮半島、東南アジアなどの青春期の女性が日本軍に騙されたり、強制連行されて性奴隷にされた。夢も希望も絶たれた彼女らの悲慘な境遇は、人類史上最も暗黒の1ページとなった。
「生きていけることは夢を見るようなものだった。その夢はあんなにも殘酷だったけれど」。この最も屈辱的な記憶について、多くの人は俗世間の圧力のために永遠(yuǎn)に沈黙することを選択した。だが、人格の尊厳、公理と正義を取り戻すために奔走して聲を上げた元慰安婦も少なからずいる。
60年以上も解くことのできない恨みがある。20年以上も途切れることなく続けられている抗議がある。1992年1月8日から、毎週水曜日の正午、韓國の元慰安婦と市民のボランティアはソウルの日本大使館前でデモ集會を開き、慰安婦問題に対する謝罪と賠償を日本政府に求めている。どんな厳冬も酷暑も、風(fēng)雨も関係ない。「水曜抗議」はすでに22年間、1000回以上行われてきた。
日本軍の狂暴な行為を絵筆で非難し、『咲ききらなかった花』を創(chuàng)作した金順徳さん、初めて身元を公開した南京の慰安婦の「生き証人」雷桂英さん、繰り返し東京へ赴き裁判で証言した中國初の慰安婦被害証言者萬愛花さん……歳月が流れるに伴い、高齢に入った元慰安婦は一人また一人と世を去っている。人々を憤慨させ、ため息をつかせるのは、60年待っても日本が謝罪する日がいつ訪れるのか分からないことだ。
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