上海海事法院(裁判所)に差し押さえられていた商船三井の船舶は24日午後2時55分に、浙江省舟山市嵊泗馬跡山港を離れた。上海海事法院は、商船三井が判決で確定された義務を全面的に履行したため、法に基づき船舶の差し押さえを解除したと発表した。京華時報が伝えた。
上海海事法院は今月19日、商船三井の貨物船を差し押さえた。これは同社が、民事訴訟の判決が確定した、すでに効力を発している賠償の義務を履行しなかったからだ。
上海海事法院は24日、「商船三井は、當方の『期限付き履行通知書』の要求に基づき、民事訴訟の判決により確定したすべての義務を全面的に履行した。用船料およびその利息、船舶の運営の損失およびその利息、船舶の損失およびその利息として、計29億円超を支払った。また一審?二審の受理費の約212萬元(約3470萬円)、申請執(zhí)行費の約29萬元(約475萬円)を合わせた約242萬元(約3945萬円)を支払った。同時に履行遅延利息、その他の費用に対して、信頼可能な、履行に供することのできる擔保を提供した」と発表した。上海海事法院は審査を経て、商船三井が裁判所の判決により確定された義務を全面的に履行したと判斷し、「中華人民共和國民事訴訟法」の関連規(guī)定に基づき、24日午前8時半に船舶の差し押さえを解除した。商船三井は24日に公式サイトで、差し押さえられた貨物船が同日午後に出港したことを発表した。
商船三井は24日、本紙記者の質(zhì)問に回答したメールの中で、「紛爭の対象となった2隻の船舶は、日本政府の徴用期間に沈沒したか、行方不明になった。當社は終審判決後に上海海事法院に連絡し、原告?zhèn)趣冉粶hを進めた。今回の判決は當社の同四半期の業(yè)績に、大きな影響を及ぼさない」と稱した。
原告?zhèn)趣侮愐患窑?代目、中威集団董事局主席の陳中威氏は本紙の取材に応じた際に、「原告?zhèn)趣喜门兴闻袥Qを完全に尊重し、裁判所の執(zhí)行力を信頼している」と語った。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年4月25日
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