日本の安倍晉三首相はこのほど、また新たな外交活動(dòng)を開(kāi)始し、國(guó)連総會(huì)出席のためニューヨーク入りした。安倍氏は得意満面の様子で、今回の外遊で一石三鳥(niǎo)を狙っている。第1に、國(guó)連総會(huì)での発言の場(chǎng)を借りて「手前味噌」に「積極的平和主義」を紹介すること。第2に、各國(guó)首脳、高官と會(huì)談し、日本の安保理常任理事國(guó)入りを推し進(jìn)めること。第3に、米國(guó)で演説することで、日米同盟を盛り立てることだ。(文:蘇暁暉?中國(guó)國(guó)際問(wèn)題研究院國(guó)際戦略研究所副所長(zhǎng)。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載)
外交活動(dòng)に対する安倍氏の「熱意」はとうに誰(shuí)の目にも明らかで、2012年12月の首相選出以來(lái)しきりに外國(guó)を訪問(wèn)している。ニューヨーク訪問(wèn)の少し前にも、南アジア訪問(wèn)を終えたばかりで、就任後の20カ月間に50カ國(guó)近くを訪問(wèn)している。前任者の野田佳彥氏と菅直人氏が首相在任中の計(jì)30カ月間に訪問(wèn)した國(guó)は、二人合わせてもこの數(shù)字に遙かに及ばない。
高密度の活動(dòng)の背後には明確な目的がある?!弗ⅴ佶违撺埂工?本の矢があるように、「安倍外交」にも3本の矢がある。
第1の矢は、経済発展の促進(jìn)。國(guó)土面積のわずかな日本は資源が乏しく、輸入に大きく依存しており、自ずと資源外交が安倍外交の重點(diǎn)となっている。安倍氏は中南米諸國(guó)とのエネルギー協(xié)力によるエネルギー源の多様化、さらにはエネルギー安全保障に盡力している。安倍氏は中南米訪問(wèn)時(shí)、メキシコ、チリ、ブラジルとエネルギー?鉱物協(xié)力協(xié)定に署名した。経済?貿(mào)易協(xié)力も重視しており、東南アジア諸國(guó)では日本の高速鉄道技術(shù)と醫(yī)療サービスを積極的に売り込み、オーストラリアやモンゴルとは経済パートナーシップの構(gòu)築を推進(jìn)している。安倍氏が外遊で貫いているものは様々な形式の経済協(xié)力だ。
第2の矢は、戦後秩序からの脫卻。日本はとうに経済大國(guó)だが、安倍氏は満足せず、日本を軍事大國(guó)、政治大國(guó)にしようとしている。軍事力強(qiáng)化のため、安倍氏はいわゆる「積極的平和主義」の理念を積極的に鼓吹し、世界平和の維持者という日本のイメージをつくり、武器輸出三原則の打破、集団的自衛(wèi)権の行使容認(rèn)、憲法解釈改正への理解と支持を取りつけようと試みている。日本は「國(guó)際的支持」を勝ち取り、戦後秩序によって課せられた軍事力と対外軍事行動(dòng)への厳格な制約から抜け出し、最終的には「軍事の正?;工?qū)g現(xiàn)することを企てている。安倍氏は日本の國(guó)際的な地位の向上と影響力の拡大も急いでいる。國(guó)連は安倍氏の重視する多國(guó)間の場(chǎng)だ。外遊時(shí)、安倍氏は來(lái)年の安保理非常任理事國(guó)入りのための働きかけを繰り返している。また、國(guó)連「改革」の推進(jìn)も安倍氏の口癖だ。いわゆる改革とは、日本が常任理事國(guó)の地位を獲得することだ。安倍氏の蟲(chóng)のいい計(jì)算は、ひとたび日本が國(guó)際問(wèn)題で一挙手一投足が決定的影響を及ぼす國(guó)になれば、第2次大戦後の全ての対日拘束も雲(yún)散霧消するというものだ。
第3の矢は、同盟を結(jié)び中國(guó)を封じ込めることだ。安倍氏は米國(guó)を仲間に引き入れ、日米同盟を強(qiáng)化し、中國(guó)を共同対処の対象としている。フィリピン、ベトナムという南中國(guó)海問(wèn)題で中國(guó)と係爭(zhēng)を抱える國(guó)を訪問(wèn)した際には、日本と連攜して中國(guó)に対処するよう公然と煽動(dòng)した。歐州訪問(wèn)時(shí)にも「中國(guó)の脅威」を鼓吹することを忘れなかった。中國(guó)指導(dǎo)者が中南米訪問(wèn)を成功させた後にいたっては、また「後をつける」外交をし、ブラジルとの共同聲明には中國(guó)を念頭に置いた文言が盛り込まれると根も葉も無(wú)いことを公言した。
安倍外交の3本の矢は、一見(jiàn)優(yōu)れた計(jì)略だが、実際には當(dāng)てが外れるのは必至だ。安倍外交の経済牽引効果は不明で、日本経済は憂慮すべき狀況にある。一部の國(guó)が私利のために日本の平和憲法打破にゴーサインを出し、一部の國(guó)が日本の平和の見(jiàn)せかけに騙されたとしても、世界の大多數(shù)の國(guó)々は日本の動(dòng)向に警戒するのであり、日本のしたい放題を放置することはあり得ない。
日本の遠(yuǎn)交近攻戦略は徒労に終る運(yùn)命にある。中國(guó)との関係を一層緊密化する國(guó)々が世界で増えているだけでなく、対中友好協(xié)力を訴える日本國(guó)內(nèi)の聲も押しとどめられない。日本の民間は対中友好交流を積極的に推進(jìn)しており、少し前に開(kāi)かれた第14回中日友好交流會(huì)議は建設(shè)的な「大阪宣言」を発表した。今年の日中経済協(xié)會(huì)訪中団は空前の規(guī)模だった。安倍氏は何が大勢(shì)であり、いかに自然の摂理に従うのかを知り、もう執(zhí)拗に「獨(dú)り相撲」を取るのは止めなければならない。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年9月24日
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