家禽はH7N9(鳥インフルエンザ)ウイルスに感染後、明らかな臨床癥狀を示さないが、ヒトの感染後の致死率は38.6%に達(dá)する。中國科學(xué)院微生物研究所の研究者はこのほど、遺伝子レベルからH7N9亜型鳥インフルエンザウイルスのヒト感染のメカニズムを明らかにした。関連する研究成果はこのほど、國際的な學(xué)術(shù)誌「Virology Journal」(電子版)に掲載された。科技日?qǐng)?bào)が伝えた。
中國では2013年3月に初めてH7N9亜型鳥インフルエンザウイルスが確認(rèn)された。これは典型的な低病原性鳥インフルエンザウイルスだ。同ウイルスに感染した家禽は明らかな臨床癥狀を示さず、ウイルスは家禽の呼吸器內(nèi)で限定的に増殖できる。しかしこの新型ウイルスはヒトに対して高い病原性を持つ。世界保健機(jī)関(WHO)の統(tǒng)計(jì)データによると、現(xiàn)在までに453人の感染例があり、うち死亡者が38.6%の175人に達(dá)している。低病原性鳥インフルエンザウイルスが、ヒトに対してこれほど高い病原性を示すのはこれが初めてだ。その発癥のメカニズムは、各國の科學(xué)者の注目の焦點(diǎn)となっていた。
中國科學(xué)院微生物研究所病原微生物?免疫學(xué)重點(diǎn)実験室インフルエンザ研究チームの関連技術(shù)プラットフォームの責(zé)任者、論文の筆頭著者の畢玉海氏はこのほど、「研究結(jié)果によると、H7N9のPB2、NP、M遺伝子が哺乳類への病原性を決めることが分かる。この3つの內(nèi)部遺伝子と、ウイルス表面のヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)が、ウイルスのヒト細(xì)胞への感染力を決める。家禽から哺乳類にH7N9が感染してから4日後、宿主の適応性の重要なポイントで突然変異が生じる。これによりウイルスは家禽から哺乳類への種を跨ぐ感染を急速に実現(xiàn)し、哺乳類に対する毒性を強(qiáng)化し、宿主を死亡させる」と説明した。
専門家は、「この研究はH7N9の哺乳類に感染する分子的メカニズムを解明し、鳥インフルエンザウイルスの特効薬とワクチンの開発、感染予防の基礎(chǔ)を固めた」と指摘した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年12月16日
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