○「素直と誠意」は、「測定」よりずっと大事
北京大學社會學部の教員?王迪氏は、「『戀愛忠実度測定』の類のサービスが登場した背景には、複雑な社會的要因が存在する。一言でいえば、現(xiàn)代の戀人たちの『安全感の欠如』と『戀愛関係の不確定要素』から、このようなサービスが生まれたと言えるだろう」との見方を示している。
また、「これまでに比べ、今は、社會のテンポの加速化や選択肢の多様化?自由化が高まるにつれて、戀人雙方の危機感や不確実性が増大している。さらに、SNSが生まれ、バーチャル空間が拡大したことで、このような危機感や不確実性が、さらに高まりつつある」とも指摘。
21世紀教育研究院の専門家?熊丙奇氏は、「戀人の間に問題が生じた時には、2人は腹を割って平等な話し合いをしなければならない。今、多くの若いカップルが、戀愛には相互信頼が必要だということを疎かにしている?!核刂堡日\意』が何よりも大切な基本原則だ」としている。
熊氏は、「『忠実度測定サービス』を利用して愛情を検証することは、とりもなおさず、相手の人間性をチェックすることだ。だが、人間性というものは、測定できるほど単純ではなく、複雑この上ない。たとえ戀人が測定サービスを受けなくとも、特定のネットワーク環(huán)境のもとで誘惑に耐えられない場合もあるだろう。そんな時に、もう一方が道徳という名の正義の旗印を振りかざせば、2人の関係は破滅に向かって進むしかない」と指摘。
「相手の身になってわが身を振り返ってみること。被験者がいわゆる『テスト』に合格した場合は、戀人をテストしたという事実を、どのように評価すれば良いのだろうか?」
戀人に不審な點があるが証拠を摑んでいないから、この手のサービスを利用できるのか。熊氏は、「自分の戀愛に何か違和感を持った時、2人の実情をかんがみて自分で判斷を下すべきだ。あるいは、自分の気持ちを直接相手にぶつけてみても良い」と答えた。
そして「心理的な胸のざわつきが起こった時、當事者同士が直接話合わずに、他人を通じて相手をテストするという方法を取ったとする。戀人がそのテストに合格したとして、それであなたは心の底から安心し、満足して、問題解決となり得るのだろうか?それとも、今後も、2回目や3回目のテストを戀人に受けさせるのだろうか?問題が完全に解決するまで、永遠にテストを続けるとでもいうのだろうか?」と続けた。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年2月16日
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