中日韓外相會談が21日、約3年ぶりに韓國ソウルで行われた。19日には、中日両政府の外務(wù)?防衛(wèi)當局擔當者が安全保障政策を協(xié)議する「中日安保対話」が約4年ぶりに東京で開催された。また報道によると、桜を見るために日本を訪れる中國人観光客が、ますます増加しているという。これらの事実から、中日関係は政府レベル?民間レベルのどちらから見ても、改善の勢いが続いていると言えるだろう。（文：華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

昨年の夏以降、中日の接觸は増え続けている。両國政府は昨年11月、両國関係の処理と改善に関する4つの原則的共通認識を取りまとめ、北京APEC會期中には習(xí)近平主席が安倍晉三首相と會談し、首脳レベルで4つの共通認識を確認し合い、中日関係のできるだけ早い修復(fù)に向け、條件を整えた。以來、中日雙方は4つの共通認識に基づき、様々なルートを通じて政治?外交?安全対話を再開。危機管理制度の確立、特に防衛(wèi)當局間の「?？者B絡(luò)メカニズム」の構(gòu)築に向けても、新たなステップを踏み出した。

歴史問題、主権問題、安全保障問題は過去數(shù)年間にわたり、中日関係を阻害する3つの主な問題となってきた。これらの問題により、中日関係は國交正?；詠?、最も深刻な局面に陥った。

しかし、過去最悪の狀態(tài)だった中日関係にも、改善のきざしが見えてきた。その原因は、中日が複雑な相互依存関係にあることによる。中日両國は互いに融合し合い、利益が絡(luò)み合っている。中日関係が悪化した時も、中國は戦略および大局という角度から中日の善隣友好関係を重視するという方針を放棄しなかった。日本各界の有識者も対中関係改善のため、「民間から政府を動かす」「経済から政治を動かす」取り組みを続けてきた。こうした積極的な要素により、中日関係は徐々に冷え込んだ関係を打開することができたのだ。

もちろん、中日関係の回復(fù)の勢いはまだ脆弱だ。関係改善の流れをうまく維持?促進できるかについては、まだ不確定性が存在する。特に重要となるのが、日本政府が中日関係を阻害する上述の3つの問題にうまく対処できるかどうかだ。歴史問題に関して二度と誤った認識を発表しない、釣魚島問題に関して二度と挑発をしない、安全保障問題に関して二度と中國脅威論を流布しない。これは、中日関係の改善と発展に対する安倍政権の誠意を見極めるための、最低限の條件だ。

中日関係の改善に向けた両國首脳の往來はこれまで、「氷を溶かす旅」「迎春の旅」「暖春の旅」などと名づけられてきた。安倍首相も2006年10月の訪中が「氷を砕く旅」と呼ばれた。中日関係の浮き沈みが激しいことは、雙方の共通の利益に合致しない。中日関係の改善の勢いを維持するためには、大局に立った長期的?戦略的なビジョンが必要であり、中日の4つの政治文書の堅持が必要であり、4つの共通認識の著実な実施が必要であり、政治家の勇気も必要だ。中國は中日関係の改善のために努力を払ってきたが、片方の手だけで拍手はできない。

戦爭終結(jié)70周年を迎える今年、日本は再び戦略の十字路に立っている。日本には、アジアの隣國との和解を?qū)g現(xiàn)する歴史的チャンスがまわってきた。日本はこのチャンスをみすみす逃すのだろうか？日本は中日関係改善の勢いを大切にすることができるのだろうか？（編集SN）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月22日