アジアインフラ投資銀行(AIIB)に傍観、さらにボイコットを決め込んでいた日本の立場が揺らぎ始めている。麻生太郎副総理はこのほど、融資審査體制の確保を前提としてAIIB參加を検討する方針を明らかにした。ただAIIB創(chuàng)設(shè)メンバーになる最終期限は今月31日で、日本が期日までに決斷する可能性は低い。その後の參加の可能性は殘されている。人民網(wǎng)が伝えた。
日本が創(chuàng)設(shè)メンバーとなるのが難しい原因はいくつかある。第一に、日本の主導(dǎo)するアジア開発銀行(ADB)がAIIBの登場で名ばかりとなるという不安が挙げられる。米國の同盟國の中にはAIIB參加をすでに表明している國があるが、そうした國には同様の問題は存在しない。
日本と米國はADBの最大の出資者で、出資比率はそれぞれ15.7%と15.6%。ADBの総裁は発足の1966年から日本人が擔(dān)當(dāng)してきた。AIIBの重點はインフラ建設(shè)にあり、ADBと世界銀行のねらいは貧困撲滅にある。中國側(cè)は、AIIBは既存の多國間開発銀行と相互補完の関係にあり、競合関係にはないと強調(diào)してきた。だが日本には、AIIBが提示する無條件の大規(guī)模資金の魅力は高く、ADBの影響と役割は薄まると心配する聲が高い。
第二に、安倍首相が4月に予定している訪米。日米同盟の強化を求める安倍首相は、ほかの同盟國のようには米國の意図を無視してAIIB參加を表明することはできない。AIIBに反対する米國の立場は変わっておらず、AIIBの問題で米國の反発を買い、日米同盟に影響を出すことは嫌がると考えられる。
米國はAIIBに対して、基準(zhǔn)を引き上げなければならないという態(tài)度を一貫させている。AIIBの環(huán)境基準(zhǔn)と調(diào)達要求が不十分で、世界銀行やADBが持っているような融資プロジェクトの関連措置も整っていないというのである。米國には、米國主導(dǎo)の世界銀行にADBが挑戦し、1970年代以來の米國主導(dǎo)の國際金融秩序に脅威を與えていると考える人もいる。また中國は昨年、新興5カ國によるBRICS開発銀行設(shè)立を進めたほか、中央アジアの國々との経済統(tǒng)合の資金源となる400億ドル規(guī)模の「シルクロード基金」を設(shè)立した。米國はこうした動きに不安を募らせており、AIIB問題で米國の立場はしばらく揺るがないと考えられる。
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