アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創(chuàng)立加盟國(guó)の申請(qǐng)期限が近づくにつれ、AIIBの「輪」がますます広がっている。英國(guó)、フランス、ドイツ、イタリアといった米國(guó)の主要同盟國(guó)が參加を表明したのに続き、韓國(guó)とオーストラリアも近く參加を決定する可能性が高い。AIIBに最も「強(qiáng)硬」に反対する米國(guó)と日本の立場(chǎng)にも揺らぎがみえ始めている?!感戮﹫?bào)」が伝えた。
AIIBは中國(guó)の対外貿(mào)易、建設(shè)、投資が一定の発展を遂げた後に、設(shè)立が必要となる國(guó)際的機(jī)関であり、人民元の國(guó)際化、中國(guó)経済のグローバル化を方向性とした発展にとって、その設(shè)立は遅すぎることはあっても早すぎるということはない。
中國(guó)の外貨準(zhǔn)備殘高は4兆ドル(1ドルは約119.6円)を突破したが、中國(guó)は長(zhǎng)らく外貨準(zhǔn)備の大半を米國(guó)債への投資に充て、米國(guó)はこうした投資を利用して國(guó)內(nèi)のインフラ建設(shè)などに投資してきた。この循環(huán)が破れれば、中國(guó)は巨額の外貨準(zhǔn)備を有効に利用できなくなるだけでなく、米國(guó)の債務(wù)システムに「拘束」され、金融市場(chǎng)でますます受け身の立場(chǎng)に立たされることになる。米國(guó)財(cái)務(wù)省が発表した「國(guó)際資本統(tǒng)計(jì)」(TIC)によると、今年1月に中國(guó)は米國(guó)債52億ドルを売卻し、5カ月連続の売卻となった。中國(guó)には資金があるが、インフラに対する高いレベルのニーズという段階に直面してもいる。外貨準(zhǔn)備の一部をアジアのインフラ建設(shè)に投入することが、よい選択であることは間違いないという。
人民元は海外進(jìn)出すべきであり、中國(guó)経済そのものの世界における影響力が必要なだけでなく、人民元の世界的な運(yùn)営にサービスを提供できる金融機(jī)関がよりたくさん必要になる。こうした金融機(jī)関はどのような背景で設(shè)立されるにせよ、人民元の國(guó)際化にとって必ず戦略的な意義をもつ。AIIBは今は主に米ドル建てで資金を募集しているが、長(zhǎng)期的には中國(guó)が主要出資國(guó)として、人民元の國(guó)際化がある程度のレベルに達(dá)した時(shí)に、人民元を投資通貨として選択することが可能だ。
アジアのインフラ建設(shè)分野の多くでは、投資する人が誰(shuí)であれ、中國(guó)企業(yè)が関與する可能性が非常に大きい。業(yè)界専門(mén)誌「中國(guó)工作機(jī)械」が発表した「2013年のグローバル工作機(jī)械メーカー50社番付」では、中國(guó)企業(yè)が11社を占める。中國(guó)が港灣、空港、鉄道、エネルギー、電気通信などのインフラの建設(shè)?運(yùn)営の分野で示してきたコストなどの競(jìng)爭(zhēng)力は高く、関連國(guó)に人民元のストックやキャッシュフローがあれば、中國(guó)の企業(yè)を直接雇用してインフラの建設(shè)?管理?運(yùn)営を擔(dān)當(dāng)させることができ、そうなれば人民元の需要が高まるだけでなく、人民元の価値も増大する。人民元が國(guó)際化すれば「貿(mào)易決済通貨」から「外貨準(zhǔn)備ニーズに応える通貨」への移行という次のステップに進(jìn)むことが可能になる。
総合的にみて、AIIBはグローバル経済全體の論理構(gòu)造における中國(guó)のポイントの一つに過(guò)ぎない。中國(guó)にはグローバルな貿(mào)易取引が必要であり、1ベルト?1ロード(シルクロード経済ベルトと21世紀(jì)海上シルクロード)の迅速さ、安定、繁栄が必要だ。このため中國(guó)は関連國(guó)のインフラ建設(shè)への投資を拡大する必要があり、こうしたインフラ建設(shè)は中國(guó)に輸出をもたらし、関連の金融機(jī)関に対する需要を喚起し、関連の金融機(jī)関の設(shè)立は將來(lái)の人民元によるグローバル決済、資金調(diào)達(dá)、備蓄、貿(mào)易に完成したシステムとプラットフォームを提供することになった。AIIBの設(shè)立は米國(guó)主導(dǎo)の國(guó)際通貨基金(IMF)や世界銀行などの機(jī)関の改革を促し、とりわけIMFの出資比率の改革が行われる中、人民元の占めるシェアは拡大されるべきであり、別の側(cè)面から國(guó)際通貨システムにおける人民元の影響力を高めるべきだ。
だが強(qiáng)調(diào)しなければならないのは、通貨、貿(mào)易、経済などは、それぞれに孤立しているわけではないということだ。AIIBの「因果応報(bào)」や各方面が展開(kāi)するゲームの中から、中國(guó)が影響力と主導(dǎo)権を獲得したいと考える最も基本的な前提は、中國(guó)の資本、中國(guó)の製造?輸送能力、中國(guó)の技術(shù)がより向上するかどうかということ、引き続き多くの國(guó)に認(rèn)められたいということにある。こうした過(guò)程が非常に長(zhǎng)いものになることは確実だ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2015年3月25日
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