時世が英雄を作るという中國の諺通り、かつて長期にわたり5%を維持していた日米の金利差や、円と他のエコノミーとの軽視できない金利差、さらに段階的な円安によってもたらされた超過収益により、ミセス?ワタナベの投資した年収益率は一時期30%を超え、多くの國際ヘッジファンドを上回った。ミセス?ワタナベの動きは日本円の動向を反映するバロメーターとして見られていた。円が短期的な上昇傾向にありさえすれば、ミセス?ワタナベはチャンスをうかがってより多くの海外資産を購入する。このように、銀行の外で列を作る主婦投資者の數(shù)と日本円の動きは密接に関わっていた。高學(xué)歴、高収入、高キャリアの3高のFXトレーダーが態(tài)度を決めかねている時、ミセス?ワタナベは早々に行動を起こして手を打った。
■大媽はついにミセス?ワタナベを超える
では、ここで質(zhì)問だ。大媽とミセス?ワタナベのどちらが資産運用能力や投資スキルに長けているのだろうか?大媽とミセス?ワタナベはどちらも特定の環(huán)境から生まれたもので、富裕さが両者の特徴だ。1980年代末、日本の家計資産が急拡大したが、そのうち55%以上が貯蓄形式の金融資産だった。一方、2004年の中國家庭調(diào)査報告によると、中國の家計資産のうち61%が現(xiàn)金?銀行預(yù)金だった。
ミセス?ワタナベの出現(xiàn)であろうと、中國の大媽の臺頭だろうと、余剰資金が大量にあることが前提となっている。一般的に、資本はすべて利益を追求するものであり、低収益分野から中?高収益分野に資金が流れるのは理にかなっている。
ただし、どちらも同じ家庭の主婦ではあるが、中國の大媽とミセス?ワタナベの肩にかかっている負擔は同じわけではない。ミセス?ワタナベは國家財政制度の優(yōu)遇を受けている。日本の國民は、一旦働きだすと、所得稅や社會保険、厚生年金を払わなければならない。それによって、ミセス?ワタナベは仕事がなくても65歳を超えると、同様に國民年金を受け取ることができる。中國の社會保険制度の創(chuàng)設(shè)時期は比較的遅く、中國の大媽のほとんどが今でも仕事を持ち、自由な時間は比較的少ない。老後に向けた安定的な財源基盤を確保するため、中國の大媽の投資にかかるプレッシャーはより大きい。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386