■旅行客を呼び込むための奇策

日本の地名や駅の中で、戀という字が使用されている駅名は非常に珍しいため、4つの戀の駅は、戀愛運をもたらしてくれるという意味を人々から與えられた。2013年のバレンタインデーの前後、この4つの駅を運営する鉄道會社は、共同で「戀の駅」の特別切符を発売した。4つの駅の切符を集めてつなげると、1枚の戀愛運が高まる絵となる。この獨創(chuàng)的なキャンペーンによって、「4つの戀の駅」の知名度と人気は日本全國で急速に高まった。その後、智頭急行の戀山県駅は駅舎全體がピンク色で塗られ、駅名標も大きなピンク色のハートマークに変えられた。さらに、ホームには小さな戀の小屋が建てられ、中にはハート型のモニュメントが飾られた。

他の3つの駅も、家族愛や戀愛の雰囲気に溢れている?！改笐亳k」では、乗客は特製駅弁「母戀めし」を購入することができる。また、駅のホームでは毎月第2土曜日に、地元の人による民間組織「母戀駅を愛する會」が民謡や古典蕓能を披露している?！笐伽蜂厚k」では、戀の鐘が設置されているほか、戀の成就の願いを込めた貝殻の絵馬がフェンス一面につるされている。

ますます多くの日本人が戀の駅が戀愛運をもたらすと考えるだけでなく、列車やホームで結婚式を挙げると、長く幸せな婚姻生活がもたらされると考え始めている。日本経済新聞は、列車の車両やホームでの結婚式は近年、鉄道開通式の中でもすでに庶民的な式典となっていると報道した。日本のコンサルティング會社が2014年に調査した結果によると、「列車內結婚式（ブライダルトレイン）」は日本人から最も人気が高い「特別な結婚式」の1つに選ばれたという。