伝統(tǒng)的な考え方では、中國人家庭の多くは、男の子の誕生を願う。だが、「南京財経大學(xué)がこのほど開催した経済學(xué)フォーラムにおいて、子供の性別と両親の幸福感に関する研究が注目を集めた。同研究から、男の子を持つ家庭において、その子が17歳から30歳までの時期の両親の幸福感は、女の子を持つ親より低いことが明らかになった。なかでも、住宅価格が上昇の一途をたどる都市部では、この傾向が激しくなっている。新華社が報じた。
〇娘を持った方がより幸せ?
「ニューエコノミー時代における子供の性別と両親の幸福感」と題する研究論文の筆者のひとり、中國人民大學(xué)経済學(xué)部の陸方文?準(zhǔn)教授は、次の通り指摘した。
「我々の研究は、國內(nèi)72の地級市に住む4309世帯を?qū)澫螭趣筏骏单螗抓辚螗罢{(diào)査の結(jié)果を分析したもので、個人の幸福感レベル、子供の數(shù)?性別?年齢、教育?所得?健康狀況をめぐる調(diào)査を?qū)g施した。調(diào)査の結(jié)果、子供が幼児および小?中?高等學(xué)校段階にある時は、子供の性別が両親の幸福感に大きく影響することはないことが判明した。しかし、子供が17歳から30歳の期間は、男の子を持つ親の幸福感は著しく下がる」
この研究の結(jié)論と、「男尊女卑」「老後は子供に養(yǎng)ってもらう」といった伝統(tǒng)的な観念とは、まったく一致していない。中國の伝統(tǒng)的な家庭から見ると、男の子の跡継ぎの有り無し、跡継ぎとなり得る男の子の數(shù)、跡継ぎとなる男の子の將來性などは、一族におけるその家庭の地位や誇りに直接影響を及ぼす。「子供は多ければ多いほど良い」という考え方は、このような伝統(tǒng)をまざまざと反映している。
「だが、新中國の成立に伴い、特に改革開放以降、伝統(tǒng)的な郷土社會はだんだんと衰退し、家族というネットワークに対する政府や社會の働きかけによって、子供の性別の重要性は軽んじられる傾向になった。それにつれて、男の子の跡継ぎという存在が家族にもたらす幸福感も、徐々に低下した。中國人の幸福感は、もはや子供の性別に左右されなくなり、家庭以外の要因が決め手となるように変わってきたとも言える」と陸準(zhǔn)教授は指摘した。
さらに注目すべきは、男女比のアンバランスが顕著化するに伴い、男性の過剰が、結(jié)婚市場での男性同士の競爭激化を招き、男性側(cè)の結(jié)婚コストの上昇を招いたことだ。このコストは、男の子の親を襲い、経済的負(fù)擔(dān)を大きくした。このような狀況から、男の子を持つ親の幸福感が落ち込むこととなった。
分析の結(jié)果、比較的高齢の親の方が、息子がもたらす幸福感が低いことが判明した?!袱长欷?、娘の方が息子より親に対して思いやりが深いことを示すだけではなく、『老後は子供に養(yǎng)ってもらう』という従來の子供の役目が、今の時代にはもはや通用しなくなったことの表れだ。調(diào)査によると、娘と同居する親の方が、息子との同居より多い」と陸準(zhǔn)教授は説明した。
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