中日関係の未來について、瀬野氏は、フランスとドイツが若者の交流で上げた成果を例に挙げ、両國間で若者の交流を積極的に展開すべきだと主張した。かつて數(shù)百年にわたって戦爭を続けてきた仏獨両國は、1963年に「仏獨協(xié)力條約」を締結(jié)し、毎年15萬人規(guī)模の若者による交流活動を行うことを義務(wù)としてこれに盛り込んだ。2013年までの50年間で、仏獨両國の若者交流の人數(shù)は800萬人を超えた。これら交流に參加した人々がその後、社會の中堅を擔(dān)う力となった。友好や交流という彼らの共通認(rèn)識が、フランスとドイツを歐州連合（EU）の中心的な力として発展させることともなった。中日両國の人口総數(shù)は仏獨両國の10倍であり、両國間の若者の交流規(guī)模もそれに応じたものとする必要がある。こうした人的交流が増えれば、両國間で問題が起こっても、意思疎通を取りやすくなる。

　中日両國は2000年以上の交流史を持っており、中日関係を考える際には、目の前だけを見るのではなく、將來にわたる中日関係に向けた長期的な計畫を立て、どのような関係を構(gòu)築すれば後世の子孫が幸せに安らかに暮らすことができるかを考えなければならない。瀬野氏は、國と國との交流も人と人との交流と同様、相手の悪いところだけを見ているべきではなく、互いの理解を深め、相手を尊重し、同じ方向に向かって努力してこそ、友好的に付き合っていくことができると語った。（編集MA）

　「人民網(wǎng)日本語版」2015年1月6日