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2018年11月22日  
 

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第18回日中友好中國(guó)大學(xué)生日本語科卒業(yè)論文コンクール審査委員の所感 (3)

人民網(wǎng)日本語版 2018年11月22日14:05

3. 文學(xué)部門審査委員の所感

「継続は力なり」、十八年続いてきた中國(guó)大學(xué)生日本語科卒業(yè)論文コンクールはまさに大きな力と化し、中國(guó)の日本語教育現(xiàn)場(chǎng)に多きな影響を與え、教育改善を促した。その結(jié)果として、コンクールに推薦された論文は年々質(zhì)が高くなり、中國(guó)の日本語教育レベルの全體的な向上が反映されていると思われる。十八年間、本コンクールに心血を注がれた小野寺先生に深く感謝する。

今年、文學(xué)部門の推薦論文數(shù)は十三本で、その全體的な特徴として、バランスの取れたことが挙げられると思う。

先ずは、數(shù)年前までの文學(xué)離れの時(shí)期と比べ、論文本數(shù)が著実に増え、他の部門とも全體的にバランスが取れた狀態(tài)が安定的に続いていることが挙げられる。

次は、文學(xué)部門內(nèi)においても、近現(xiàn)代文學(xué)に関する論文と古典文學(xué)に関する論文ともバランスが取れた狀態(tài)である。數(shù)年前までは、古典文學(xué)に関する論文が圧倒的多くて、一時(shí)は三分の二以上占める割合となっていた。指導(dǎo)教官の研究分野に左右される場(chǎng)合が多いと思われる。今年、全國(guó)日本語教員優(yōu)秀論文賞の応募論文は、依然として古典文學(xué)の研究に集中しているが、學(xué)部生には、古典よりもやはり近現(xiàn)代研究に関する論文を書くのがより自然で、より相応しいと思う。

また、論文の研究対象も夏目漱石や樋口一葉などの著名作家の作品から漫畫やアニメまで、実に豊富多彩で、バランスが取れた題材である。地域的にも、沖縄問題から北海道のアイヌ族まで、実にテーマが多様性を呈した論文である。

文學(xué)部門の一等賞受賞論文「新聞小説としての『三四郎』」は、夏目漱石の代表作の一つとして、多くの先行研究があるにもかかわらず、挿絵の機(jī)能、時(shí)事的な性格、連載として毎回読者の期待の喚起など、獨(dú)自の視點(diǎn)で論を展開し、獨(dú)創(chuàng)性、論理性合性、日本語表現(xiàn)のいずれも優(yōu)れており、高く評(píng)価に値する。學(xué)部生の論文はややすると、新しい理論や研究方法に目掛けて、獨(dú)りよがりの理論先行に陥りかねないに対し、もう一方は、または內(nèi)容にしても文體にしても感想文のようなもので、事実や自分の思いを述べるのみに止まり、論文らしい論文にはなれないものも多く見られる。それに対し、この論文は研究分析にメディア論の視點(diǎn)を?qū)毪?、新しい視點(diǎn)よりチャレンジする一方、「朝日新聞」のデータベースにおける『三四郎』の縮刷版を利用し、小説の挿絵や當(dāng)時(shí)リアルタイムで『三四郎』に綴られた社會(huì)的な事件を地道に精査し、作品解読に努めた。資料の精査に基づく論拠と理論的な解析に基づく論點(diǎn)がバランスよく論の展開に機(jī)能し、完成度の高い論文となったわけである。

今後、本コンクールにおいて、また、多くの中國(guó)大學(xué)の日本語科において、このような優(yōu)れた卒業(yè)論文が拝読できることを楽しみにしている。

(北京第二外國(guó)語大學(xué) 邱鳴)


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