特定非営利活動(dòng)法人日中友好市民倶楽部が主催する第18回日中友好中國(guó)大學(xué)生日本語科卒業(yè)論文コンクールの審査會(huì)は、天津外國(guó)語大學(xué)で行われ、入賞者が発表された。（入賞者リストはこちら）

卒業(yè)論文コンクールの審査委員所感は、下記の通り。なお、所感の掲載は、原稿の到著順となる。

1. 文化?社會(huì)部門審査委員の所感

プロイセンの鉄血宰相Otto von Bismarckは、「愚者は経験に學(xué)び、賢者は歴史に學(xué)ぶ?！工妊预盲郡认镩gに流布しておりますが、最近の研究では、「自分の手痛い失敗より、他人の失敗に學(xué)べ！」と述べたそうです。

謂わば成功體験よりは、手痛い失敗から學(xué)ぶことが多いものの、自己の失敗では、回復(fù)不可能な打撃を蒙る場(chǎng)合があるので、時(shí)と空間を異にしても、人間の営みである限り、普遍性が認(rèn)められるとすれば、歴史から學(xué)ぶことは、限られた貧弱な経験に彩りを與え、賢者や英雄の心境を追體験することにもなるので、大きな果実を齎します。

一方斯様に常識(shí)と稱されるものが、不確かで間違いの多いものなので、學(xué)問の出発點(diǎn)は、「物事を疑うことから始まり、検証を経て真理に至る過程」かと存じます。

そして、初學(xué)者の學(xué)徒には、果敢な試みに挑戦する勇気と若さがありますので、既成概念に囚われずに、しなやかな視點(diǎn)により、獨(dú)自の切り口と大膽な包丁捌きで、新たな境地を切り拓くことを、お?jiǎng)幛嶂陇筏蓼埂?/p>

かくて、常識(shí)と言われるものの単なる羅列は、説得力を欠く凡庸な駄文に過ぎません。

また、フランスの哲學(xué)者デカルトは、「方法序説」の中で「Je pense,donc je suis.」「我思う、故に我在り」と論じており、考えることが、人間の本源であると述べております。

これらを踏まえて、當(dāng)コンクールの審査方針は、學(xué)生諸君が、自己の履修したことを良く咀嚼した上で、問題意識(shí)に目覚め、悪戦苦闘して「問題処理能力を高めた軌跡」を、自己の言葉で文章化したものが、優(yōu)れた學(xué)士論文であると、考えております。

なお、応募論文を俯瞰すると、歴史や時(shí)事問題の勉強(qiáng)不足と指導(dǎo)の不適切な箇所が散見され、日本國(guó)概況のテキストは、最新の學(xué)説を引用して批判に耐えられる物を、早急に編集する必要があります。

ところで、受動(dòng)的になり勝ちな外國(guó)語學(xué)習(xí)に於いて、卒業(yè)論文作成は、學(xué)生が主體的に取り組むことが出來る唯一の機(jī)會(huì)でもあるので、単なる卒業(yè)要件と捉えず、問題解決能力を高め、自己の可能性を検証して、大きく羽搏く能動(dòng)的な取り組みへと昇華して欲しいものです。

そして、このコンクールの目的は、受賞者と受賞校を顕彰する為ではなく、日本語教育の現(xiàn)狀と課題を把握して、その打開を図ることにあるので、教員と學(xué)生諸君の真摯な聲に耳を傾けて、次なる飛躍を目指したいと存じます。

(特定非営利活動(dòng)法人日中友好市民倶楽部理事長(zhǎng)　小野寺健)