書店の経営者は高齢者が多く、先代から店を受け継いだ経営者がほとんどだが、自身が古本好きで、退職後に小さな書店を開き、長年かけて溜めた古本をそこで売っているという経営者もいる。そのような経営者は、古本という自分の趣味を生かして、さらに店で同じ趣味を持つ人と繋がり、一緒に本を読んだり、お茶を飲んだり、おしゃべりを楽しむこともできる。一部の高齢者にとっては、読書家が集まるこの場所は、退職後のさびしさを紛らわすことのできる場所でもあるといえる。
こうした人々が経営していることもあり、神田古書店街で売られている書籍は通常比較的安価で、一般の読書家でも、古本愛好者でも、それほど迷わずに買うことができる値段となっている。
神田古書店街に並ぶ本は、もちろん日本語の書籍がメインであるものの、日本の出版社が刊行した中國語図書や昔の日本人が中國から購入した中國の書籍も大量にある。數(shù)年前から、中國の古本コレクターが、日本の古本屋で売られている中國の古本に目を付け始めている。日本には、中國國內(nèi)ではなかなか見つけることができない線裝本やかなり昔に中國から流出した古代の善本などもある。
神田古書店街には、書店がたくさんあり、魅力ある書籍も數(shù)え切れないほどあるため、多くの人がワクワクとした気持ちを抱いてここを訪れ、本を探す。そして、一旦夢中になると、完全にのめり込んでしまい、財布の紐を締めないと大変なことになってしまう。
神田古書店街は立地條件も良く、東京の大きな繁華街やビジネス街の真ん中にあり、まさに「土一升、金一升」といえる。東京のような超一流の大都會の中心地に、世界中の読書家があこがれる古書店街が「隠れ家」のように存在しているという點にも感銘を受ける。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年1月17日
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