王毅國務委員兼外交部長(外相)がこのほど、中米國交樹立40周年について人民日報の単獨インタビューに応じた。人民日報が伝えた。
【記者】現在中米間は溝や敏感な問題をいくつか抱える一方で、各分野の交流や協力を今も進め続けている。雙方はどのように互いの違いを受け止め、溝を適切に管理?コントロールすべきだと考えるか。両國はどのような分野で潛在力をさらに掘り起こし、中米関係の肯定的側面、協力的側面を拡大し続けることができるか。
【王部長】中米は社會制度、歴史と文化、現実的な國の事情が異なり、各自の利益と懸念がある。これは正常なことだ。國と國の間に違いがあり、溝があり、さらには摩擦があることは、必然的に対立へ向かうことを意味しない。重要なのは互いの主権と領土の一體性を尊重し、互いの社會制度と発展路線を尊重し、互いの歴史?文化と國の事情の違いを尊重することだ。溝や敏感な問題に建設的方法で対処し続け、「小異を殘して大同につく」を基礎に一致點を集めて相違點を解消すべく努力し、中米関係が正しい軌道をそれないよう確保する必要がある。
中米関係における最も核心的かつ敏感な問題は終始臺灣問題だ?!敢护膜沃袊乖瓌tは中米関係の政治的基礎だ。この問題を適切に取り扱うことは、中米関係の順調な発展を確保するうえで極めて重要だ。米側は「一つの中國」原則を堅持し、中米間の3つの共同コミュニケを遵守し、「臺灣獨立」勢力及びその分裂活動にしっかりと反対し、臺灣関連の問題を慎重に取り扱うべきだ。チベットや新疆関連の問題においても、米側は同様に中國の主権と領土の一體性を尊重し、他國への內政干渉を止めるべきだ。
中米の経済貿易摩擦を世界は大変注視している。経済貿易協力の本質は互恵?ウィンウィンであり、依然として中米関係のバラストでありスクリューだ。中米雙方は共に経済貿易協力の拡大を望んでおり、互いに受け入れ可能な案での合意を推進する能力と知恵があるはずだ。最近両國の実務グループ協議が前向きな進展を得たことで、対話と協議こそが問題解決の唯一の正しい方法であることが改めて示された。雙方は引き続き両國首脳間の重要合意に従い、向き合って進み、早期の合意を目指し、両國民に良いニュースをもたらし、世界各國を安心させるべきだ。
何事も主流を見る必要がある。中米は共通利益が溝を遙かに上回り、協力が摩擦を遙かに上回る?,F在の中米関係が摩擦と溝によって定義されてはならないし、未來の中米関係が偏見と誤解によって左右されることがもっとあってはならない。発展の視點、開かれた胸襟、包摂的な姿勢を堅持して初めて、両國関係にさらに広大な空間を切り開くことができる。
二國間レベルでは、雙方はエネルギー、農産物、インフラ整備分野の協力を拡大し、さらに開かれた、透明かつ規(guī)範化された環(huán)境を互いに提供し、経済貿易協力の潛在力をさらに掘り起こし、引き出す必要がある。両軍、麻薬取締り、法執(zhí)行、サイバーセキュリティー分野の協力を強化し、地方、人的?文化的、科學技術、スポーツ、青年分野の交流を後押しする必要がある。地域レベルでは、朝鮮半島の核、アフガニスタンなど焦點となる問題で意思疎通と調整を継続し、「1足す1は2より大きい」中米の役割を果たし、こうした問題の適切な解決を後押しするためにさらに大きな力を捧げる必要がある。世界レベルでは、テロ対策、不拡散、気候変動、國際平和維持、公衆(zhòng)衛(wèi)生などの問題で調整と協力を深め、國際社會に歓迎される公共財をさらに多く提供する必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年1月18日
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